開催案内
国際通貨基金(IMF)は、10月10日に最新の世界経済見通し(WEO)を発表した。2023年の世界経済の成長率見通しは+3.0%、2024年は+2.9%と、2022年実績の+3.5%から大きく低下するとされている。世界はコロナ危機を乗り越えたものの、インフレや中国の不動産危機、地政学的緊張の高まり、気候変動に伴う一次産品価格の不安定化、各国の財政の脆弱化といったリスクにさらされている。ウクライナ戦争に加え、イスラエル・パレスチナ問題も予断を許さない。
本セミナーでは、IMFアジア太平洋地域事務所長の吉田昭彦氏を迎え、最新のWEOに基づく世界・アジア太平洋地域の経済見通しや政策課題について解説いただく。
イベント概要
- 日時:2023年11月8日(水) 12:15-13:15
- 開催方法:オンライン開催(Live 配信)
- 開催言語:日本語
- 参加費:無料
- 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
講演者・略歴(敬称略)
- スピーカー:
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- 吉田 昭彦(国際通貨基金(IMF)アジア太平洋地域事務所長)
2022年12月1日にIMFアジア太平洋地域事務所(OAP)所長に就任。日本政府で長年にわたる卓越したキャリアを持ち、副財務官、国際局審議官(いずれも財務省)、金融庁国際担当参事官などの要職を歴任した。財務省在任中に為替市場課長、国際機構課長、開発政策課長、地域協力課長などを務め、G7、G20、ASEAN+3との関係を取り仕切った経験を通じ、アジア太平洋地域内外に幅広い人的ネットワークを築いている。国際経済政策の諸課題につき幅広い経験を有し、様々な職責において国際会議での日本代表を務めた。
これらに先立つ2009年から2013年にかけて、IMFワシントン本部のアジア太平洋局(APD)に局長補佐として在籍。太平洋諸国へのIMF代表団長を務めたほか、アジア太平洋地域の能力構築戦略の策定に従事。現在はIMFタイ能力開発オフィス(CDOT)と呼ばれている、在バンコクのIMF技術支援オフィス立ち上げ(2012年)にも中心的な役割を果たした。
東京都出身。東京大学法学部卒業、米プリンストン大学にて公共経営修士号(MPA)を取得。
- 吉田 昭彦(国際通貨基金(IMF)アジア太平洋地域事務所長)
- コメンテータ:
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- 中島 厚志(RIETIコンサルティングフェロー / 新潟県立大学北東アジア研究所長 兼 国際経済学部教授)
- モデレータ:
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- 佐分利 応貴(RIETI上席研究員 / 経済産業省大臣官房参事)