開催案内
安全保障と経済、そしてそれらに対する脅威は相互に絡み合い、地政学的緊張の高まりを背景に各国間の協力はより困難になっている。 経済成長の鈍化、政府債務の増大、インフレの深刻化、サプライチェーンの混乱といった経済的課題は、デカップリングによる影響を一層増幅させ、弱体化した世界秩序が崩壊するリスクが現実となりつつある。そしてそのリスクの起点は、東アジアに存在しているのである。
今こそ、「より広い地域協力のための包括的安全保障」という日本の考え方を見直すべきである。経済的安全保障は、エネルギー安全保障、気候変動リスクの管理、健康安全保障(Health Security)と同じく、国家安全保障を左右する重要な要素である。そうしたなかで、東南アジアは、経済・安全保障分野での多国間対話枠組みによる包括的安全保障を追求している。では、どうすればより広範な地域の包括的安全保障を実現できるのだろうか。
本シンポジウムでは、日本、オーストラリア、ASEANの専門家を招き、アジアにおける地域包括的安全保障確立に向けた道筋を議論する。
イベント概要
- 日時:2023年2月16日(木)10:00~12:00(JST)
- 開催方法:オンライン配信
- 開催言語:日本語⇔英語(同時通訳有り)
- 参加費:無料
- 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI) / オーストラリア国立大学(ANU)
- お問合せ:経済産業研究所 丸竹
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プログラム
開会挨拶
吉田 泰彦(RIETI理事)
基調講演
中谷 真一(経済産業副大臣)
スリ・ムルヤニ・インドラワティ(インドネシア共和国財務大臣)※ビデオメッセージ
パネルディスカッション
パネリスト(登壇順)
Danny QUAH(Dean, Li Ka Shing Professor in Economics, Lee Kuan Yew School of Public Policy, National University of Singapore)
Mely CABALLERO-ANTHONY(Professor of International Relations; Associate Dean (International Engagement); Head of Centre for Non-Traditional Security Studies; President’s Chair in International Relations and Security Studies, S. Rajaratnam School of International Studies, Nanyang Technological University, Singapore)
Rizal SUKMA(Senior Fellow, the Centre for Strategic and International Studies (CSIS) in Jakarta)
浦田 秀次郎(RIETI理事長)
モデレータ
Shiro ARMSTRONG(Visiting Fellow, RIETI / Associate Professor, Crawford School of Public Policy, Australian National University; Director, Australia-Japan Research Centre; Director, East Asian Bureau of Economic Research)
*上記プログラムの講演内容および講演者は状況により変更することがありますのでご了承ください。