開催案内
新型コロナ、米中対立、気候変動 - 経済学の巨匠ジョン・ケネス・ガルブレイスが1979年に予言した「不確実性の時代」は、いまや現実のものとなっています。先の読めない不確実な時代に「正解」はありません。できることはデータと理論を頼りにトライアンドエラーを繰り返し「正解」に近づくことです。
EBPM(Evidence-Based Policy Making:証拠に基づく政策立案)は、7月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2020」(いわゆる骨太方針2020)にも「EBPMの仕組みと予算の重点化、複数年にわたる取組等の予算編成との結び付きを強化することにより、ワイズスペンディングを徹底する。」とあるように、いまや行政の大前提となりつつあります。RIETIでは、2017年にEBPMの研究プロジェクトを立ち上げ、政府のEBPM推進の理論的バックボーンを提供しています。
新型コロナをはじめとする新たな政策課題に私たちはどう対応すればよいか。4回目となる今回のEBPMシンポジウムでは、海外のEBPMの実践例、国内の政策のEBPMによる評価を紹介するとともに、新型コロナ対策にEBPMがどう貢献できるか、実際に現場でEBPMを導入するには何から始めればよいかなどにつき、第一線で活躍する専門家が議論します。
イベント概要
- 日時:2020年12月23日(水)9:00-14:00
- 視聴:〈当日〉YouTube Liveでライブ配信
〈後日〉YouTube(rietichannel)で公開 - 言語:日本語
- 参加費:無料
- 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
- お問合せ:経済産業研究所 武川
E-mailアドレス ※「メーラで送信」が起動しない場合は、お手数ですがフォームの文字列をコピーして@でつなげてください。
プログラム
9:00-9:05 挨拶
開会挨拶
矢野 誠(RIETI理事長 / 京都大学経済研究所特任教授 / 上智大学特任教授)
来賓挨拶
佐藤 啓(経済産業大臣政務官兼内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官)
9:05-9:10 イントロダクション
山口 一男(RIETI客員研究員 / シカゴ大学ラルフ・ルイス記念特別社会学教授)
セッション1:社会・経済政策とEBPM
9:10-9:35 効果的な少子化対策に向けて
山口 慎太郎(東京大学経済学研究科教授)
9:35-10:00 エビデンスに基づく電力システム改革
伊藤 公一朗(RIETI客員研究員 / シカゴ大学公共政策大学院准教授 / 全米経済研究所(NBER)研究員)
10:00-10:10 Q&A
モデレータ
小林 庸平(RIETIコンサルティングフェロー / 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 経済政策部主任研究員)
セッション2:EBPMの展望
10:10-10:35 教育にエビデンスが必要な5つの理由
中室 牧子(慶應義塾大学総合政策学部教授)
10:35-11:00 なぜ「合理的」な政策決定がなされないのか
内山 融(東京大学大学院総合文化研究科教授)
11:00-11:10 Q&A
モデレータ
関沢 洋一(RIETI上席研究員・研究コーディネーター(EBPM担当))
11:10-11:20 休憩
セッション3:新型コロナ対策とEBPM
11:20-11:45 EBPMの生と死―新型コロナ対策についてのど素人の雑感
成田 悠輔(RIETI客員研究員 / 半熟仮想株式会社代表取締役 / イェール大学助教授)
11:45-12:10 新型コロナ感染症の行動経済学
大竹 文雄(大阪大学大学院経済学研究科教授)
12:10-12:20 Q&A
モデレータ
山口 一男(RIETI客員研究員 / シカゴ大学ラルフ・ルイス記念特別社会学教授)
12:20-12:50 休憩
セッション4:パネルディスカッション
12:50-13:40 パネリストからの報告およびパネルディスカッション
パネリスト(50音順)
大竹 文雄(大阪大学大学院経済学研究科教授)
成田 悠輔(RIETI客員研究員 / 半熟仮想株式会社代表取締役 / イェール大学助教授)
森川 正之(RIETI所長・CRO / 一橋大学経済研究所教授)
山口 一男(RIETI客員研究員 / シカゴ大学ラルフ・ルイス記念特別社会学教授)
山口 慎太郎(東京大学経済学研究科教授)
モデレータ
中室 牧子(慶應義塾大学総合政策学部教授)
13:40-13:55 Q&A
13:55-14:00 総括
山口 一男(RIETI客員研究員 / シカゴ大学ラルフ・ルイス記念特別社会学教授)
*上記プログラムの講演内容および講演者は状況により変更することがありますのでご了承ください。