開催案内
日本企業の多くがドル建てで輸出入を行っているのは周知の事実です。これに対して、RIETIの「為替レートと国際通貨」研究グループでは、「なぜ日本企業は円建てを使用しないのか？」という問いを解明すべく2007年より日本企業にインタビュー、アンケート調査を行ってきました。本セミナーでは、その研究成果を解説するとともに、アジアに拡大する日本企業のサプライチェーンにおいてもドル建てが選好される現状において1980年代以降議論されてきた「円の国際化」はどのような意義を持つのか、「人民元の国際化」は今後アジアに何をもたらすのかについて議論します。
イベント概要
- 日時：2019年12月26日（木）12:15-13:30（受付開始12:00）
- 会場：RIETI国際セミナー室（東京都千代田区霞が関1丁目3番1号 経済産業省別館11階1121）
- 開催言語：日本語
- 参加費：無料
- 主催：独立行政法人経済産業研究所（RIETI）
- お問合せ：コンファレンス担当 上野 (
)
Tel: 03-3501-8398
定員に達したため、お申込受付を締め切らせていただきました。
講演者・略歴（敬称略）
- スピーカー：伊藤 隆敏（コロンビア大学教授 / 政策研究大学院大学特別教授）
1973年一橋大学経済学部卒業、1979年ハーバード大学大学院経済学博士課程修了（Ph.D.取得）、1979年～1988年ミネソタ大学経済学部助教授・准教授、1998年～2002年一橋大学助教授・教授、この間1994年8月～1997年3月国際通貨基金（IMF）調査局上級審議役、1999年7月～2001年7月大蔵省副財務官を兼任。2002年4月～2004年3月東京大学先端科学技術研究センター教授、2004年4月～2014年3月東京大学大学院経済研究科教授（兼）東京大学公共政策大学院教授・院長（2012-2014）、2015年1月よりコロンビア大学国際関係公共政策大学院教授（兼）政策研究大学院大学特別教授、現在に至る。
その他公職として2006年10月-2008年10月経済財政諮問会議民間議員、2005年～関税・外国為替等審議会外国為替等分科会 分科会会長、審議会会長、臨時委員を歴任。 - スピーカー：佐藤 清隆（横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授）
横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授。1991年3月横浜国立大学経済学部卒業。1998年3月東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。2001年2月東京大学より博士号（経済学）取得。1998年4月より財団法人国際東アジア研究センター研究員、2002年9月より横浜国立大学経済学部助教授、准教授、教授を経て、2013年4月より現職。専門は国際金融。RIETIでは、日本企業の輸出価格設定行動、貿易建値通貨選択、為替レートのパススルーに関する研究を行うとともに、アジア諸国の為替政策や産業別実質実効為替レートのデータベース構築に取り組んでいる。
- スピーカー：清水 順子（学習院大学経済学部教授）
学習院大学経済学研究科教授。一橋大学経済学部卒業後、Chase Manhattan銀行、日本興業銀行（London・本店）、Bank of America Int'l（London）、Morgan Stanley（東京）等に勤務した後、1999年一橋大学大学院商学研究科入学。2004年3月博士（商学）取得。一橋大学大学院商学研究科助手、明海大学経済学部准教授、専修大学商学部准教授を経て、2012年より現職。専門は国際金融と為替。RIETIではAMU（アジア通貨単位）、産業別実質実効為替レートのデータ構築を行うとともに、日本企業の為替リスク管理に関するアンケート調査研究に携わる。
- コメンテータ：鯉渕 賢（中央大学商学部教授）
中央大学商学部教授。2002年9月東京大学大学院経済学研究科博士課程単位修得満期退学。2008年東京大学より博士号（経済学）を取得。2010年から中央大学商学部准教授、 カリフォルニア大学サンディエゴ校、スタンフォード大学の客員研究員を経て、 2018年4月より現職。専門はコーポレートファイナンス、マクロ経済学、金融システム。博士課程から日本の失われた10年の不良債権問題と企業再建をテーマに研究し、2007年頃からRIETI研究会において日本企業の為替リスク管理とインボイス通貨選択を研究。近年は、日本企業のM&A、特に大型海外企業買収の研究を行っている。
- モデレータ：井上 誠一郎（RIETI上席研究員）
*講演内容および講演者は状況により変更することがありますのでご了承下さい。
