開催案内
1990年代以降、情報技術(IT)革命や冷戦終結の下で、生産工程を細分化して各工程の最適立地を進める新グローバル化が進展した(Baldwin 2016)。ITと新グローバル化はアジア諸国に大きな経済利益をもたらしたが、日本を含めた先進諸国等において、一部の産業・労働・地域で敗者も生じた。近年、敗者による異議や新興国台頭による国際経済秩序の不安定化等により、新グローバル化の将来が危ぶまれている。また、製造工程におけるデータ活用や自動化の進展(第四次産業革命)は、アジアにおける分業構造を更に変化させる可能性がある。ITや新しい国際分業のもたらす経済発展やその将来を分析する上では、JIPデータベースのような詳細な産業レベルの生産性・貿易・直接投資データが欠かせない(Jorgenson et al. 2016)。今回のシンポジウムでは、新グローバル化の専門家とアジアと世界の生産性データの第一人者が一堂に会して、新グローバル化とアジア経済の現在と未来を議論する。
イベント概要
- 日時:2017年8月1日(火)14:00-18:00(受付開始13:30)
- 会場:イイノホール&カンファレンスセンター Room A(東京都千代田区内幸町2丁目1-1)
- 開催言語:日本語⇔英語(同時通訳有り)
- 参加費:1000円[公印を捺印した領収書を発行いたします](学生は学生証提示の場合無料)
- 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
- 共催:公益財団法人日本生産性本部、一橋大学社会科学高等研究院(HIAS)、文部科学省科学研究費基盤研究 (S)16H06322「サービス産業の生産性:決定要因と向上策」
- 定員:120名
- お問合せ:経済産業研究所 丸竹 (
)
Tel: 03-3501-8398
プログラム
14:00-14:10 開会挨拶
中島 厚志(RIETI理事長)
14:10-15:40 基調講演
"The Second Phase of Abenomics"
デール・W・ジョルゲンソン(ハーバード大学サミュエル・W・モリス記念講座教授)
"The Great Convergence"
リチャード・E・ボールドウィン(高等国際問題・開発研究所(ジュネーブ)教授 / CEPR所長)
15:40-16:00 コーヒーブレイク
16:00-18:00 パネルディスカッション
チェア
深尾 京司(RIETIプログラムディレクター・ファカルティフェロー / 一橋大学経済研究所教授 / Asia KLEMS コンファレンス議長)
パネリスト(五十音順)
清田 耕造(RIETIリサーチアソシエイト/慶應義塾大学産業研究所教授)
デール・W・ジョルゲンソン(ハーバード大学サミュエル・W・モリス記念講座教授)
関根 敏隆(日本銀行調査統計局長)
リチャード・E・ボールドウィン(高等国際問題・開発研究所(ジュネーブ)教授 / CEPR所長)
森川 正之(RIETI理事・副所長)
ローレンス・J・ラウ(香港中文大学教授)
*上記プログラムの講演内容および講演者は状況により変更することがありますのでご了承下さい。