開催案内
アジアと日本は、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)、日-EU経済連携協定(EPA)および日中韓自由貿易協定(FTA)など、近年にない意欲的な通商交渉のまっただ中にいます。こうした協定が締結されれば、地域間での製品・サービスの取引がより自由になり、協定に参加する地域の競争力の向上と経済成長が期待できます。しかし、これらの通商交渉の行方はまだ見通せていません。参加各地域は、一層の地域経済連携が必要なことでは認識は一致しているものの、妥結点については議論が続いています。
一方、多角的な貿易自由化への取り組みも再び動きを見せています。昨年12月のバリでのWTO大臣会合では、いくつかのアジア地域メンバーが合意に向けて貢献しました。ドーハラウンド交渉はこの大きな後押しを受け、本年は多角的通商交渉を進展させる重要な1年になると期待されています。
このような状況を踏まえ、アジア開発銀行研究所(ADBI)および経済産業研究所(RIETI)は、当該分野の代表的な有識者によるパネルディスカッションを行い、こうした交渉の進展状況について分析を行うとともに、当該分野に関する最近の研究成果についても報告を行います。
イベント概要
- 日時:2014年4月18日(金)14:00-16:30
- 会場:アジア開発銀行研究所(ADBI)会議室 (東京都千代田区霞が関3丁目2番5号 霞が関ビル8階)
- 開催言語:英語⇔日本語(同時通訳あり)
- 参加費:無料
- 定員:約120名
- 主催:アジア開発銀行研究所(ADBI)、独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
- お問合せ:ADBI, (Ms.) Tokiko YAMANAKA (Email
)
Tel: 03-3593-5500 / Fax: 03-3593-5571
プログラム
14:00 - 14:05 開会の辞
吉野 直行 (ADBI所長)
14:05 - 15:05 プレゼンテーション
座長・モデレータ:吉野 直行 (ADBI所長)
14:05 - 14:15 "TPP and CJK"
浦田 秀次郎 (RIETIファカルティフェロー / 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 教授)
14:15 - 14:25 "RCEP and Development"
Ganeshan WIGNARAJA (ADBI 研究部長)
14:25 - 14:35 「グローバルバリューチェーンと通商システム」
中富 道隆 (RIETIコンサルティングフェロー / 独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)顧問)
14:35 - 14:45 「21世紀の日本の通商政策」
金子 知裕 (経済産業省通商機構部 参事官)
14:45 - 14:55 「EUの通商政策」
Timo HAMMAREN (駐日欧州連合代表部 通商部長)
14:55 - 15:05 「産業界にとってのFTAとWTOの重要性」
金原 主幸 (日本経済団体連合会 国際経済本部長)
15:05 - 15:20 休憩
15:20 - 16:25 パネルディスカッション & Q&A
16:25 - 16:30 閉会の辞
吉野 直行 (ADBI所長)