開催案内
RIETIでは、2001年に「ブロードバンド時代の制度設計」
というテーマで政策シンポジウムを行い、スタンフォード大学のローレンス・レッシグ教授を初めとする内外の専門家によって、有線・無線の通信規制をどう改革すべきかを論じました。このシンポジウムは大きな反響を呼び、とりわけレッシグ氏の基調講演は、その後、彼の著書『コモンズ』で包括的に主張され、米国の通信政策にも影響を与えました。
それから2年、ブロードバンドの普及は1000万世帯を超え、日本はITU(国際通信連合)から「世界一のブロードバンド大国」と言われるまでになりました。他方、電波の「不足」が無線ブロードバンドの障害になっているという危機感が強まり、改革が進められています。
本シンポジウムでは、前回に引き続き、レッシグ教授をお迎えすると共に、米国通信委員会(FCC)のロバート・ペッパー氏をお招きします。また、日本側からは、総務省情報通信政策担当者が参加し、2年前のシンポジウムのフォローアップとして、この2年間の日米における変化を分析するとともに、今後の規制改革の方向を考え、具体的に実行可能な政策を提言します。
イベント概要
- 日時:2003年12月4日(木) 13:00~18:00
- 会場:ARKアカデミーヒルズ(赤坂)
- 開催言語:日本語・英語(日英同時通訳あり)
- 参加費:3,000円[公印を捺印した領収証を発行いたします。]
- 主催:RIETI
- 後援:総務省、経済同友会、国際大学GLOCOM
- お問合せ:RIETI 加藤由紀(Tel:03-3501-8398)
※シンポジウム終了後、インターネットにて当日の模様の一部をビデオ映像でご紹介(動画配信)する予定です。また資料も後日、本サイトからダウンロードしていただけます。
プログラム
13:00~13:30 オープニングセッション
開会の挨拶
根津 利三郎 (RIETI理事/富士通総研経済研究所常務理事)
基調報告
池田 信夫 (RIETI上席研究員)
13:30~15:00 第1セッション:通信の規制改革
司会:池田 信夫 (RIETI上席研究員)
ローレンス・レッシグ (スタンフォード大学教授)
ロバート・ペッパー (米国連邦通信委員会電気通信政策局長)
鈴木 茂樹 (総務省総合通信基盤局国際経済課長)
林 紘一郎 (慶應義塾大学教授)
中村 伊知哉 (RIETIコンサルティングフェロー/スタンフォード日本センター研究所長)
ディスカッション
15:30~16:00 コーヒーブレイク
16:00~18:00 第2セッション:電波の開放
司会:池田 信夫 (RIETI上席研究員)
竹田 義行 (総務省総合通信基盤局電波部長)
ロバート・ペッパー (米国連邦通信委員会電気通信政策局長)
ローレンス・レッシグ (スタンフォード大学教授)
田中 良拓 ((有)風雲友 代表取締役社長)
ピーター・ピッチ (インテル コーポレーション 通信政策担当ディレクター)
ディスカッション
*上記プログラムの講演内容及び講演者は状況により変更することがありますのでご了承下さい。
ワークショップ
10:00~11:00 "Next-Generation Wireless Technologies: Wi-Fi, UWB, SDR, and Beyond"
ピーター・ピッチ (インテル コーポレーション 通信政策担当ディレクター)
11:00~12:00 "Spectrum Buyouts: A Mechanism to Open Spectrum"
池田 信夫 (RIETI上席研究員)
*上記プログラムの講演内容及び講演者は状況により変更することがありますのでご了承下さい。