変質するグローバル化と世界経済秩序の行方―米中対立とウクライナ危機による新たな構図

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執筆者 編著:馬田 啓一、浦田 秀次郎木村 福成
出版社 文眞堂 / 3080円
ISBN 978-4-8309-5231-9
発行年月 2023年7月

内容

グローバル化は終わったのではない、変質したのだ!

米中対立とロシアのウクライナ侵攻によって顕在化する地政学的リスク。揺らぐ世界経済秩序の先に、どのような構図が待ち受けているのか。台頭する経済安全保障の論理。変質するグローバル化にどう向き合えばよいのか。企業の覚悟が問われている。本書は、分断の危機に直面する世界経済秩序の現状と課題、今後の展望について様々な視点から考察。

目次

第Ⅰ部 米中対立とサプライチェーン再編
第1章 米中デカップリングの危険な構図
第2章 米国の対中戦略と中国の対応
第3章 東アジアの生産ネットワークと外的ショックの影響
第4章 米中対立とグローバル・バリュー・チェーンの再編
第Ⅱ部 ロシアのウクライナ侵攻と経済制裁
第5章 ロシアのウクライナ侵攻の世界秩序への衝撃―活性化する日本外交―
第6章 経済制裁の世界経済への影響
第7章 EU の脱ロシア依存と経済安全保障
第8章 中国の対外開放・外交戦略からみた分断の実相
第Ⅲ部 さらなる地域経済連携への模索
第9章 アジアの通商秩序と地政学的リスク
第10章 RCEP の今後の課題と日本の役割
第11章 中国,台湾のCPTPP 加盟申請と日本の対応
第12章 デジタル貿易ルールの策定をめぐる動き
第13章 米国のインド太平洋戦略とIPEF
第IV部 グローバル化と経済安全保障への対応
第14章 日本経済のグローバリゼーションと経済安全保障
第15章 自由貿易と経済安全保障の相克
第16章 グローバル・サプライチェーンの行方
第17章 経済安全保障と日本企業の対応