人口動態変化と財政・社会保障の制度設計

内容

「多数派」たる高齢者層を優先してきた政策から生ずる世代間格差を是正するためのヒントを実証・理論両面から多角的に考察する。

目次

［第1部］　民主主義と財政制度
第1章　民主主義と財政ガバナンス（田中秀明）
第2章　政府支出と財政ルール（原一樹）
第3章 意志集約方法の理論分析（石田良）

［第2部］　社会保障制度改革
第4章　公的年金制度改革を望むのは誰か？（島澤諭）
第5章　2019年・財政検証と年金財政に関する一考察ーー経済前提の1つであるTFP上昇率の評価を巡って（小黒一正）
第6章　基礎年金の底上げ方策の政策効果（稲垣誠一）
第7章　人口減少・超高齢化下での介護施設の配置のあり方およびGISの活用に関する一考察（小黒一正）
第8章 「新たな日常」における医療保険制度改革とこれからの薬価制度（菅原琢磨）
第9章　経済社会の持続性とコロナ危機（小林慶一郎）

［第3部］　高齢者の貯蓄行動と介護
第10章　イールドカーブの決定要因についてーー日本国債を中心とした学術論文のサーベイ（服部孝洋）
第11章　東アジアの高齢化と金融資本市場再考（木原隆司）