「企業法」改革の論理-インセンティブ・システムの制度設計-

表紙写真
執筆者 編著:宍戸 善一
出版社 日本経済新聞出版社 / 6000円 
ISBN 978-4-532-13414-3
発行年月 2011年11月

内容

序 章 企業における動機付け交渉と法制度の役割

第I編 従業員と株主の利害調整-労働法制と会社法制の相互連関
第1章 解雇権濫用法理のもたらすインセンティブ効果と派生問題
第2章 解雇権濫用法理と取締役の忠実義務
第3章 労働条件変更時における従業員-経営者間交渉の意義
第4章 従業員持株会関連法制と従業員株主のインセンティブ
第I編へのコメント 交渉における価値の創出・分配と法制度の補完性

第II編 債権者と株主の利害調整-倒産法制と会社法制の相互連関
第5章 企業の再建過程における従業員・退職者の地位・権利の変更
第6章 再交渉による企業の再建-会社更生手続における債権者間の「公正・衡平」な権利分配のあり方を踏まえて
第7章 DIP型会社更生と事業再生ADR
第II編へのコメント 企業再建のプロセスに必要な法律とは

第III編 株主と経営者の利害調整-株式相互持合いと株主アクティビズム
第8章 株式会社の支配をめぐる経営者と株主との間の力関係-各国比較と日本の株式持合いへの示唆
第9章 利益供与禁止規定と株式持合い-株主のインセンティブ構造の観点から
第10章 取引先株主と取引先債権者の兼務(連続性)-銀行の株式保有を中心に
第11章 株券大量保有開示規制の派生効果と機能不全
第12章 株式買取請求権制度再考--インセンティブの観点から
第III編へのコメント 株式所有構造の多様化と法規制の課題の重層化

第IV編 政府の役割--課税主体・規制主体が動機付け交渉に与える影響
第13章 法人税法のあり方とインセンティブ
第14章 エクイティ報酬の税制
第15章 SOX・JSOXの比較とインセンティブ効果
第IV編へのコメント 政府はどこまで介入すべきか