プロジェクト概要
WTO交渉やFTA交渉(TPPを含む)において、農産物関税の大幅な引き下げや撤廃が求められているが、国内農業界はこれに強く抵抗している。他方で、高い関税で守ってきた国内の食用農産物市場は、高齢化と人口減少によって縮小していく。国内市場を守るだけの対応では、日本農業の衰退を招くことは明らかであり、農業にとっても海外市場の確保が必要となっている。このような問題意識の下で、本プロジェクトでは、これまでのRIETIの研究である「食の安全と貿易」、「環境と貿易」に続き、「農業と貿易」に焦点を当て、WTO農業協定、ドーハ・ラウンド交渉、FTA交渉等について、法と経済の観点から分析を行うとともに、具体的な対応策について提言する。
プロジェクト期間: 2011年4月 1日 〜 2013年3月31日
主要成果物
2012年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 13-J-006
「食料の輸出数量制限に対する規制の有効性」 (山下 一仁)