日本産業生産性(JIP)データベース2012について
経済産業研究所(RIETI)の「産業・企業生産性向上」プログラムの「東アジア産業生産性」プロジェクトでは一橋大学のグローバルCOEプログラム「社会科学の高度統計・実証分析拠点構築」と協力して、日本の経済成長と産業構造変化を分析するための基礎資料である、日本産業生産性データベース(Japan Industrial Productivity Database、以下ではJIPと略記)の改訂と更新を進めてきた。
今回このウェブ・ページで公開するのは、JIP 2012(2012年12月6日)である。JIP 2012は、1970年から2009年に関する、各部門別に全要素生産性(TFP)を推計するために必要な、資本サービス投入指数と資本コスト、質を考慮した労働投入指数と労働コスト、名目および実質の生産・中間投入、TFPの上昇率を計算した成長会計の結果、などの年次データから構成されている。
今回の更新はいわば「簡易延長」であり、JIP 2011(2011年10月24日付)と比較すると、カバーする期間は2009年までと1年分延長されたが、推計の基本的な方法や部門分類(日本経済全体をカバーする108部門 [PDF:125KB])は変更していない。またコントロール・トータルには、JIP 2011と同じく平成12年基準国民経済計算を使用している。推計方法や部門分類は、平成17年基準国民経済計算に基づいて推計を行うJIP 2013以降の推計において再検討する予定である。
2008年9月に米国の投資銀行、リーマン・ブラザーズが破綻したことに端を発した世界経済危機以降、日本経済は多くの試練に直面して来た。今回公開するJIP 2012は、この激動期の最初の約1年強をカバーすることになる。世界経済危機以降、TFPや雇用がどのような動きをしたかは世界の多くの研究者の関心を集めているが、JIP 2012がこの時期の生産要素投入構造や生産性の変化に関する研究にも寄与できれば幸いである。
以下では利用者の便宜のため、JIP 2006最終版のウェブ・ページに掲載していた解説を転載するが、推計方法の詳細については、深尾京司・宮川努(編)『生産性と日本の経済成長:JIPデータベースによる産業・企業レベルの実証分析』東京大学出版会、2008年3月を参照されることをお薦めする。
産業連関表
- 松浦 寿幸 (慶應義塾大学産業研究所専任講師)
- 水田 岳志 (東京大学大学院/RIETIリサーチアシスタント)
- 金 榮愨 (専修大学経済学部准教授)
- 権 赫旭 (日本大学経済学部准教授/RIETIファカルティフェロー)
- 深尾 京司 (一橋大学経済研究所教授/RIETIファカルティフェロー)
資本
- 宮川 努 (学習院大学経済学部教授/RIETIファカルティフェロー)
- 乾 友彦 (日本大学経済学部教授)
- 比佐 章一 (横浜市立大学国際総合科学部国際経営コース准教授)
労働
- 徳井 丞次 (信州大学経済学部教授/RIETIファカルティフェロー)
- 牧野 達治 (一橋大学経済研究所COE研究員/RIETIリサーチアシスタント)
付帯表
- 伊藤 恵子 (専修大学経済学部教授/RIETIファカルティフェロー):職種別従業者数割合
- 乾 友彦 (日本大学経済学部教授):規制指標
- 松浦 寿幸 (慶應義塾大学産業研究所専任講師):対外直接投資統計
- 清田 耕造 (横浜国立大学国際社会科学研究科・経営学部准教授/RIETIファカルティフェロー):相手国別財貿易統計
- 田中 清泰 (アジア経済研究所新領域研究センター研究員):主要相手国・地域別サービス貿易シェア・対外直接投資統計
無形資産投資・ストックデータ (科学技術研究費基盤研究 (S)「日本の無形資産投資に関する実証研究」プログラムとの共同研究成果)
- 宮川 努 (学習院大学経済学部教授/RIETIファカルティフェロー)
- 比佐 章一 (横浜市立大学国際総合科学部国際経営コース准教授)
推計システム
- 小西 葉子 (RIETI研究員)
- 阿部 武司 (RIETI)
- 人見 和也 (RIETI)
なお、推計作業に当たっては、旧版のJIPデータベース(JIP 2003)推計を行わせていただいた内閣府経済社会総合研究所(ESRI)から全面的な支援を得ることが出来た。深く感謝したい。
JIP 2012の特徴としては、JIP 2011と同じく、1)公共財としてデータベースおよびその基礎データを原則として全て公開、2)コントロール・トータルには原則として平成12年基準国民経済計算を使う、3)EU主要国、米国、韓国等について産業別に全要素生産性の推計を行ってきたEU KLEMSプロジェクトの後継プロジェクトである国際産業連関表データベース(WIOD)プロジェクトやハーバード大学を中心とするWorld KLEMSプロジェクトに参加し、日本を含めた生産性絶対水準の国際比較を可能にする、等があげられよう。
深尾 京司
宮川 努
推計方法について
JIPデータベースの作成方法については、以下の資料を参照されたい。
- JIP 2006解説編
- 深尾京司・宮川 努/編『生産性と日本の経済成長:JIPデータベースによる産業・企業レベルの実証分析』(東京大学出版会)
- JIP 2006以降の産業連関表データの推計方法の変更点 [PDF:139KB]
- JIP 2006以降の労働データの推計方法の変更点 [PDF:115KB]
※データのご利用にあたって
データをご利用の際は、出所として、経済産業研究所JIP 2011データベースを利用した旨、明記して頂くようお願いします。また、本データを利用して論文を作成・発表される場合、差し支えなければ、コピーを一部お送りいただけるようお願いします。
お問い合わせ
一橋大学経済研究所JIPデータベース室
e-mail:jip-info@ier.hit-u.ac.jp
生産性Q&A
データ・ダウンロード
Microsoft Excelをお持ちでない方は、マイクロソフトより無償で提供されるExcel Viewerをインストールすることで閲覧や印刷ができるようになります。
2.資本
| 12年12月13日更新 1) 投資データ [XLS:722KB]
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| 12年12月11日更新 2) IT投資データ [XLS:691KB]
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3) 投資・資産マトリックス
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3.労働
| 12年12月6日更新 1) 部門別労働投入指数 [XLS:102KB] |
| 12年12月6日更新 2) 部門別労働投入指数 期間別平均成長率 [XLS:54KB] |
| 12年12月6日更新 3) 部門別マンアワー指数 (2000年=100) [XLS:102KB] |
| 12年12月6日更新 4) 部門別マンアワー指数 期間別平均成長率 [XLS:54KB] |
| 12年12月6日更新 5) 部門別労働の質指数 (2000年=100) [XLS:118KB] |
| 12年12月6日更新 6) 部門別労働の質指数 期間別平均成長率 [XLS:54KB] |
| 12年12月6日更新 7) 部門別従業者数 (人) [XLS:105KB] |
| 12年12月6日更新 8) 部門別マンアワー (従業者数×従業者一人あたり年間総実労働時間÷1000) [XLS:102KB] |
| 12年12月6日更新 9) 部門別名目労働コスト (100万円) [XLS:102KB] |
| 12年12月6日更新 10) 女性比率 [XLS:44KB] |
| 12年12月6日更新 11) パートタイム労働者比率 [XLS:44KB] |
| 12年12月6日更新 12) 55歳以上労働者比率 [XLS:44KB] |
12年12月6日更新
4.成長会計 [ZIP:1.9MB]
| 1) シート名一覧 |
| 2) 集計部門の定義 |
| 3) 実質産出 (100万円、2000年価格) |
| 4) 実質産出伸び率 |
| 5) 名目産出 (100万円) |
| 6) 中間投入指数 (ディビジア指数、2000年=1.000) |
| 7) 実質中間投入 (単純集計、100万円、2000年価格) |
| 8) 名目中間投入 (100万円) |
| 9) 名目付加価値 (100万円) |
| 10) 労働投入指数 (ディビジア指数、2000年=1.000) |
| 11) 名目労働コスト (100万円) |
| 12) 労働の質指数 (2000年=1.000) |
| 13) マンアワー指数 (2000年=1.000) |
| 14) 資本サービス投入指数 (ディビジア指数、2000年=1.000) |
| 15) 名目資本サービス (名目資本サービス価格*実質資本ストック、100万円) |
| 16) 資本の質指数 (2000年=1.000) |
| 17) 実質資本ストック指数 (2000年=1.000) |
| 18) 生産要素別コストシェア |
| 19) 産業別TFP |
| 20) 各生産要素の寄与 (付加価値ベース) |
| 21) 各生産要素の寄与 (産出ベース) |
| 22) 成長会計 (付加価値ベース) |
| 23) 成長会計 (産出ベース) |
| 24) TFP上昇率の推移 (付加価値ベース) |
関連ウェブ・サイト
EU KLEMS Database, November 2009
日本、米国、EU加盟国を対象とし、2007年まで(日本は2006年まで)をカバーするデータベースEU KLEMS Database, November 2009 Release, updated March 2011が公開されました。データおよび解説は
http://www.euklems.net/
からダウンロードできます。
経済産業研究所の「産業・企業生産性」プロジェクトは、JIPデータベースを更新・EU KLEMS用に再集計したデータをEU KLEMSプロジェクトに提供する事で、協力しています。
- JIP 2011
- JIP 2010
- JIP 2009
- JIP 2008最終版(2008年4月14日付)
- JIP 2006最終版(2007年2月14日付)
- JIP 2006暫定版(2006年4月28日付)
- JIP 2003(内閣府経済社会総合研究所)
- JIP 2003英語版(内閣府経済社会総合研究所)
- EU KLEMSプロジェクト
- 国際産業連関表データベース(WIOD)プロジェクト
- World KLEMSプロジェクト
- 欧米における無形資産投資データベース
- 一橋大学グローバルCOEプログラム「社会科学の高度統計・実証分析拠点構築」(Global COE Hi-Stat)
- 韓国産業生産性(KIP)データベース