世界最高峰の経済学教室

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執筆者 編著:広野 彩子
出版社 日本経済新聞出版 / 1980円
ISBN 978-4-296-11649-2
発行年月 2023年7月

内容

現代経済学のトップスターたちが語る、最先端の「知のワンダーランド」。

●「きっと社会の見方が変わる」(小島武仁・東京大学教授)
これだけの豪華メンバーにインタビューした本は世界中でもなかなかないんじゃないでしょうか。現代の経済学に興味がある方だけではなく、「経済? なにそれ?」という方にこそ本書を手にとってほしいです。きっと社会の見方が変わると思います。

●「世界を変えた研究と人間ドラマ」(安田洋祐・大阪大学教授)
経済学のトップランナーたちが、世界を変えた研究と、偉業を達成するまでの人間ドラマを語り尽くす。経済学を知らなくても、彼らの魅力につい引き込まれてしまうでしょう。本書はまさに『世界最高峰の経済学教室』です!

●第一級の経済学者が、経済学を、世界を、社会を、人間を語る!
ベッカー、セイラー、アリエリー、ミルグロム、ロス、リスト、ヘックマン、バナジー、アセモグル、スティグリッツ、ロドリック、ラジャン――。ノーベル賞受賞経済学者からその有力候補者まで。『日経ビジネス』経済学担当記者が世界トップクラスの著名経済学者にインタビュー、あわせて研究内容・背景を解説。現代経済の課題、その解決を目指す経済学の最前線の動向をビビッドに伝えます。

人的資本論、行動経済学、組織の経済学、マーケット・デザイン、教育、開発経済学、グローバル経済、政治と経済との関わり、イノベーション、グローバリゼーションなど、多様な経済分野について、それぞれの分野を代表する経済学者が、現代社会の直面する問題に経済学はどう向き合っているのか、解決に向けてどのようなヒントが得られるのか、研究の動機、成果、社会における役割、政策への提言などを率直に、自在に、語ります。

現代を代表する経済学者たちの率直で平易な言葉からは、経済学という人間行動の探究が、時代を超えて社会を変える力を持つことが実感できます。また、インタビューとともに、各経済学者の研究のバックグランド、個性などを十分に紹介。経済学のパワーを知り、経済学をより身近に感じられる教養書です。

目次

まえがき
第1章 高齢化社会の「人的資本理論」 ゲイリー・ベッカー
第2章 「にんげんだもの」の行動経済学 リチャード・H・セイラー
第3章 「利他的な行動」の経済学 ダン・アリエリー
第4章 ビジネスに役立つ経済学 ポール・ミルグロム
第5章 「適材適所」を可能にするマーケットデザイン アルビン・E・ロス
第6章 アイデアを「スケール」する経済学 ジョン・A・リスト
第7章 5歳までのしつけや環境が、「生き抜く力」をつくる ジェームズ・J・ヘックマン
第8章 成長戦略にはエビデンスがない アビジット・バナジー
第9章 政治経済学をデータでアップデート ダロン・アセモグル
第10章 高齢化から付加価値生み出せ ジョセフ・E・スティグリッツ
第11章 新しいグローバル化、新しい産業政策 ダニ・ロドリック
第12章 グローバリゼーションは死なない ラグラム・ラジャン
あとがき