開催案内
米中対立の構造化、ロシアのウクライナ侵略、WTOの機能不全、経済の武器化等日本を取り巻く国際経済秩序は揺らいでいる。
本セミナーは、日本の対外経済政策の舵取りを担ってきた、前・経済産業審議官の平井裕秀氏(現経済産業省顧問)が、経済安全保障について、先端的な研究に取り組む大学等の有識者、ビジネスの現場で対応している企業幹部、当該分野に精通した政府関係者(OB含む)等と議論するRIETIセッションシリーズ。
鈴木一人氏にご登壇いただいた第1回に続く第2回は、同志社大学特別客員教授の兼原信克氏をお招きする。兼原教授は、1981年に外務省入省後、ブリュッセル、ワシントンDCでの在外等を経て、2012年に内閣副長官補、14年からは国家安全保障局次長を兼務され、行政の最前線で経済安全保障政策を牽引してきた。今回は、2022年に成立した経済安全保障推進法案の創設に関わられた経験を踏まえ、法案創設に至るまでの背景や法案の必要性に加えて、今後の日本の経済安全保障にどのような方向性を思い描いているのかご説明いただく。
そして、数々の経済外交を担ってきた平井前・経済産業審議官との対談を通じ、日本の経済安全保障をより強固なものにするため、経産官僚に何を期待しているのか提示いただく。
イベント概要
- 日時:2023年9月29日(金)
- 開催方法:オンライン開催(Live 配信)
- 開催言語:日本語
- 参加費:無料
- 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
講演者・略歴(敬称略)
- スピーカー:
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- 兼原 信克(同志社大学特別客員教授 / 公益財団法人笹川平和財団常務理事)
1959年、山口県で生まれる。東大法学部卒業後、外務省入省。国際法、安全保障、ロシア(領土問題)が専門分野。条約局法規課長(現国際法課長)、北米局日米安全保障条約課長、総合政策局総務課長、欧州局参事官、国際法局長を歴任。国外では欧州連合、国際連合、米国、韓国の大使館や政府代表部に勤務。第二次安部政権で、内閣官副長官補(外政担当)、国家安全保障局次長を務める。2019年退官。趣味は、読書とオペラ、クラシック鑑賞。
- 兼原 信克(同志社大学特別客員教授 / 公益財団法人笹川平和財団常務理事)
- コメンテータ:
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- 平井 裕秀(RIETIコンサルティングフェロー / 経済産業省顧問・前経済産業審議官)
- モデレータ:
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- 福岡 功慶(RIETIコンサルティングフェロー / 経済産業省通商政策局 政策企画委員)