RIETI - JRI 共催ウェビナー

治水ダムの水力発電活用―流域の未来に向けた脱炭素投資

開催案内

カーボンニュートラルへの道は険しい。脱炭素は既存の経済・産業に大きな構造転換を迫ることになり、産業の国際競争力や経済安全保障を踏まえながら新たな産業を形作る「ゼロカーボノミクス(脱炭素経済)」の発想が必要となる。このため、2022年3月に開催したRIETI-JRI共催ウェビナーでは、ゼロカーボノミクスに向けた「需要起点(デマンド・ドリブン)の脱炭素」投資をいかに進めるかを議論した。https://www.rieti.go.jp/jp/events/22031501/summary.html

今回のRIETI-JRI共催ウェビナーでは、ゼロカーボノミクスとして治水ダムの水力発電活用に着目。治水ダムの発電ポテンシャルを明らかにしつつ、政府としての期待や鳥取市の佐治川ダムの具体的な事例を通じ、今後の可能性と課題について議論する。

イベント概要

  • 日時:2023年7月25日(火)12:15-13:45
  • 開催方法:オンライン配信
  • 言語:日本語
  • 参加費:無料
  • 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)、株式会社日本総合研究所(JRI)
  • お問合せ:経済産業研究所 武川

プログラム

問題提起「治水ダム流域の未来に向けた脱炭素投資」

瀧口 信一郎(株式会社日本総合研究所 創発戦略センター シニアスペシャリスト)

パネルディスカッション

パネリスト(敬称略、登壇順)

「治水と発電を両立するハイブリッドダムの取組」

石川 博基(国土交通省水管理・国土保全局河川計画課河川計画調整室長)

「水力発電のポテンシャル」

小川 要(経済産業省資源エネルギー庁 電力・ガス事業部電力基盤整備課長)

「脱炭素を通じたダム流域の活性化」

大角 真一郎(鳥取市経済観光部スマートエネルギータウン推進室長)

瀧口 信一郎(株式会社日本総合研究所 創発戦略センター シニアスペシャリスト)

モデレータ

佐分利 応貴(RIETI国際・広報ディレクター)

*上記プログラムの講演内容および講演者は状況により変更することがありますのでご了承ください。

講師略歴(敬称略)

  • 瀧口 信一郎
    京都大学理学部を経て、93年同大大学院人間環境学研究科を修了。テキサス大学MBA(エネルギーファイナンス専攻)。1994年日本総合研究所入社。Jリート運用会社、エネルギーファンド等を経て09年日本総合研究所に復職。現在、創発戦略センター所属。2016年より現職。専門はエネルギー政策・エネルギー事業戦略・分散型エネルギーシステム。著書に「カーボンニュートラル・プラットフォーマー」(エネルギーフォーラム社)、「ゼロカーボノミクス」(日経BP・共著)、「ソーラー・デジタル・グリッド」(日刊工業新聞社・共著)、「エナジー・トリプル・トランスフォーメーション」(エネルギーフォーラム社・共著)、「中国が席巻する世界エネルギー市場リスクとチャンス」(日刊工業新聞社・共著)、「2030年、再エネ大再編」(日刊工業新聞社・共著)など。
  • 小川 要
    2010年に資源エネルギー庁電力・ガス事業部政策課課長補佐。東日本大震災前後の3年間、エネルギー政策に従事。2015年から2018年まで資源エネルギー庁電力産業・市場室長として電力システム改革貫徹を推進。2020年6月より現職。
  • 石川 博基
    1999年建設省(現国土交通省)入省。2014年水管理・国土保全局治水課課長補佐(ダム建設事業担当)、2015年中部地方整備局庄内川河川事務所長等を経て、2020年水管理・国土保全局治水課事業監理室企画専門官(ダム建設事業担当)、2022年6月より現職(ハイブリッドダムを担当)。
  • 大角 真一郎
    1996年4月鳥取市(旧鹿野町)入職。2011年4月経済観光部経済・雇用戦略課に配属され、地域エネルギー政策に6年間従事。その間、自治体新電力「(株)とっとり市民電力」設立などの地域エネルギー事業による地域経済活性化に貢献。その後、財政部局、都市整備部局を歴任し、2023年4月から現職。「SDGs未来都市」、「脱炭素先行地域」などの重要プロジェクトの総指揮を執る。