開催案内
産業や企業が成熟化する中、競争力を維持するために、高度成長期に形成された日本企業の人事政策の見直しが進んで来ました。非正規、定年延長、ワークライフバランスに関連した法律改正も人事政策の見直しを後押ししています。こうした変化は、人々の働き方や職場環境にどのような影響を与えているのでしょうか?
東京大学社会科学研究所と経済産業研究所の研究者グループは、こうした人事政策と人々の働き方の関係を明らかにするために、民間企業の協力を得て、人事データの分析を進めてきました。
本シンポジウムでは、これらの研究成果を紹介するとともに、雇用システムを定量的に分析する人事経済学という分野の形成に大きく寄与したスタンフォード大学エドワード・ラジア教授にもご参加頂きパネルディスカッションを行います。日本企業が直面する重要な人事政策課題について、日米の研究者が活発な議論を行い、望ましい人事制度改革を探って行きます。
イベント概要
- 日時:2013年7月12日(金)13:00-18:00(受付開始12:30)
- 会場:東京大学本郷キャンパス伊藤謝恩ホール(東京都文京区本郷7-3-1)
- 地図:http://www.u-tokyo.ac.jp/ext01/iirc/access.html
- 開催言語:日本語⇔英語(同時通訳あり)
- 参加費:無料
- 定員:350名(前日までの事前申込制。定員に達し次第受付を終了させていただきます。)
- 主催:東京大学社会科学研究所、独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
- 後援:経済産業省
- 協賛:株式会社ワークスアプリケーションズ
- 助成:公益財団法人野村財団、JSPS科研費25245041
- お問合せ:RIETI 原田 Tel:03-3501-8398 Fax:03-3501-8416
※シンポジウム終了後、インターネットにて当日の模様の一部をビデオ映像でご紹介(動画配信)する予定です。また資料も後日、本サイトからダウンロードしていただけます。
プログラム
13:00 開会
開会の挨拶
石田 浩 (東京大学社会科学研究所 所長)
経済産業省挨拶
小川 誠 (経済産業省大臣官房審議官(雇用・人材担当))
13:15 - 14:00 基調講演
「生産性向上に対する人事経済学のアプローチ」
エドワード P.ラジア (スタンフォード大学経営大学院 教授 / 元米国大統領諮問委員会 委員長)
14:00 - 14:20 報告
「先進国市場と新興国市場における日本企業のグローバルタレントマネージメント」
アレック R.レベンソン (南カリフォルニア大学効果的組織研究センター シニア・リサーチ・サイエンティスト)
14:20 - 14:40 休憩
14:40 - 15:30 研究成果報告
「産学官連携プロジェクトから見えてきた日本の人的資源管理の特徴と問題点」
加藤 隆夫 (コルゲート大学経済学部 教授 / 一橋大学経済研究所 客員教授)
大湾 秀雄 (RIETIファカルティフェロー / 東京大学社会科学研究所 教授)
15:30 - 15:50 報告
「労働市場の二極化と正社員の多様化に向けて」
鶴 光太郎 (RIETIプログラムディレクター・ファカルティフェロー / 慶應義塾大学大学院商学研究科 教授)
15:50 - 16:10 報告
「女性の活躍の場の拡大とワークライフバランス支援:管理職の役割」
佐藤 博樹 (東京大学大学院情報学環・社会科学研究所 教授)
16:10 - 16:30 休憩
16:30 - 17:55 パネルディスカッション
「グローバル化時代の日本企業が直面する人事政策上のチャレンジ」
パネリスト(五十音順):
大湾 秀雄 (RIETIファカルティフェロー / 東京大学社会科学研究所 教授)
佐藤 博樹 (東京大学大学院情報学環・社会科学研究所 教授)
鶴 光太郎 (RIETIプログラムディレクター・ファカルティフェロー / 慶應義塾大学大学院商学研究科 教授)
エドワード P.ラジア (スタンフォード大学経営大学院 教授 / 元米国大統領諮問委員会 委員長)
アレック R.レベンソン (南カリフォルニア大学効果的組織研究センター シニア・リサーチ・サイエンティスト)
司会:
川口 大司 (RIETIファカルティフェロー / 一橋大学大学院経済学研究科 教授)
17:55 - 18:00 閉会の挨拶
中島 厚志 (RIETI理事長)
*上記プログラムの講演内容および講演者は状況により変更することがありますのでご了承下さい。