労働の収穫逓減ではと思います
大学非常勤講師 原 耕一郎
清田氏のコラムを興味深く読ませていただきました。
資本と労働の関係が古典的問題に収斂することはその通りであると思います。昨今の日本における雇用と企業の海外進出の相関を大方「産業構造の空洞化」に求めるステレオタイプのメディア上の議論は、真の問題を先送りする日本独特の特異的な思考法であると思います。
資本もそのパートナーである労働も国際化などとは関係なく分業と分配によって構成されるとするならば、その代替物である金融資本と機械技術発展による双方の代替物の変化であると思いますので、進歩とはすなわち収穫逓減であると考えます。