執筆者 | 岩本 晃一 (上席研究員) |
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発行日/NO. | 2017年11月 17-P-032 |
研究プロジェクト | IoTによる生産性革命 |
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概要
本研究の全体構想は、かつて「欧州の病人」と言われたドイツがわずか十数年で「独り勝ち」と言われるまでに経済再生に成功した過程で、大きな役割を果たした「隠れたチャンピオン(Hidden Champion; 以下「H.C.」)」と呼ばれる強い中小企業の競争力のメカニズムを解明するものである。
その全体構想のなかで、本稿の研究の位置付けは、「なぜH.C.はグローバル化に成功したか」を解明する一連の研究過程の途中経過を述べるものである。
日本の中小企業との相対比較になるが、ドイツの「隠れたチャンピオン」と呼ばれる強い中小企業は、明らかにグローバル化のパフォーマンスが優れている。そのパフォーマンスは一体どこから来るのか。
本稿では、いくつかの「仮説」を作ることに成功した。そして次のステップとして、いくつかの企業を実際に訪問し、どの「仮説」がその企業に当てはまるか、ヒアリング調査してきた。長い時間を要するが、時間をかけさえすれば、詳しい全数調査になると考えて進めてきたが、信頼性の低い事例研究と誤解される可能性があるため、アンケート調査により一気にデータを収集する方法で進めることにする。
また、日本の中小企業との相対比較であるため、日本の中小企業のグローバル化が進まないことを解明するアンケート調査も同時に実施する方向で今後進めることとする。