子育てのあり方と倫理観、幸福感、所得形成-日本における実証研究-

執筆者 西村 和雄 (ファカルティフェロー)/八木 匡 (同志社大学)
発行日/NO. 2016年7月  16-J-048
研究プロジェクト 日本経済の持続的成長のための基礎的研究
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概要

本稿の研究では、日本人が子供のころに受けた子育てについてのアンケート調査を行い、子育ての方法が子どもの将来に与える影響について分析した。我々は、子供時代の親との関係に関する20項目の質問の回答について主因子法による因子分析を行い、「関心」「信頼」「規範」「自立」の4つを因子として抽出した。それに、親との「時間共有」経験、親の「厳しさ」の指標を加えた上で、子育ての方法を、支援型、厳格型(タイガー)、迎合型、放任型、虐待型、平均型に分類し、それぞれの子育てを受けたグループの平均所得、幸福感、学歴を比較した。6つの子育てタイプのなかでは、支援型が所得、幸福感、学歴いずれにおいても最も高い達成度を示しており、虐待型はすべてにおいて最も低い達成度となった。倫理観についても子育てタイプ別に比較を行ったが、あらゆる点で支援型は望ましい結果を示した。

Published: Nishimura, Kazuo, and Tadashi Yagi, 2017. "How parenting affects children's futures: Empirical study in Japan," Journalism and Mass Communication Vol. 7(1), pp. 35-45.
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