執筆者 |
深尾 光洋 (ファカルティフェロー) |
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発行日/NO. | 2012年6月 12-J-018 |
研究プロジェクト | 経済成長を損なわない財政再建策の検討 |
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概要
本稿では、日本経済をマクロ的な観点からとらえ、日本の長期的な潜在成長率の低下、長期化するデフレの実態、政府債務と利払い負担などの現状を概観する。そのうえで、政府債務のGDP比率を安定化させて、財政に対する信頼性を取り戻すためには、少なくとも消費税で20%程度に相当する50兆円程度の歳出削減ないし増税が必要であることを示す。また今後利払い負担が急増する見通しであることを指摘し、政府債務が巨額になってしまった現在では、デフレからの脱却は政府の利払い負担を急増させることで政府信用を悪化させかねないことも説明する。