プロジェクト概要
本プロジェクトでは、都道府県別産業生産性データベース(Regional-level Japan Industrial Productivity Database)を更新・拡充し、それに関連する分析を行う。データ改良面では、前期プロジェクトから作業に取り掛かっている地域間産出価格の調整と、1970年以前への遡及に加えて、本社部門からの都道府県を越えたサービス投入の問題にも取り組む。データベースの2010年以降への更新には、県民経済計算を含む基礎データの産業分類変更への対応が必要である。R-JIPデータベースを使った分析からは、1990年台以降はそれまでの地域間生産性格差縮小傾向が停滞しているが、その要因として同一産業内の地域間TFP格差の拡大傾向があることが分かっている。今後の分析では、それを引き起こしている要因についてさらに踏み込んだ研究が期待できる。
プロジェクト期間: 2015年4月21日 〜 2017年3月31日