開催案内
先進国自身の脱炭素化への取り組みは極めて重要であるが、CO2排出量の増加が続く新興国・発展途上国(EMDEs:Emerging Markets and Developing Economies)の脱炭素化への先進国の支援は、世界のCO2排出削減にさらに大きく貢献しうる。しかし、多くのEMDEsの一人当たりCO2排出量は先進国に比べはるかに少なく、脱炭素化への意欲は低い。では、EMDEsにおけるCO2排出量削減のためにはどのような経済的・政治的インセンティブを与えればいいのか。フリーライダー問題や排出削減の監視・検証にはどのように対応すべきか。本セミナーでは、欧州を代表する経済シンクタンクであるブリューゲルのジェロミン・ゼッテルマイヤー所長を講師に迎え、世界のCO2排出削減に向けた国際金融分野の戦略について議論する。
イベント概要
- 日時:2023年10月31日(火) 12:15-13:15 (JST)
- 開催方法:オンライン開催(Live 配信)
- 開催言語:英語
- 参加費:無料
- 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
講演者・略歴(敬称略)
- スピーカー:
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- ジェロミン・ゼッテルマイヤー(ブリューゲル 所長)
1964年マドリード生まれ。国際通貨基金(IMF)戦略・政策審査部副部長を経て、2022年9月ブリューゲル所長に就任。欧州復興開発銀行調査部長兼副チーフエコノミスト(2008~2014年)、ドイツ連邦経済エネルギー省経済政策局長(2014~16年)、ピーターソン国際経済研究所シニアフェロー(2016~19年)およびデニス・ウェザーストーン・シニアフェロー(2019年)などを歴任。ボン大学にて経済学学位(1990年)、マサチューセッツ工科大学にて経済学博士号(1995年)取得。経済政策研究センター(CEPR)国際マクロ経済プログラムリサーチフェローおよび自らもその創設に携わった欧州経済構造リサーチポリシーネットワークメンバー。CESIfoメンバー。
金融危機、ソブリン債、経済成長、市場移行、欧州通貨統合など幅広い分野で活躍。最近の研究テーマはEMUの経済体制、ソブリン債、債務と気候、先進国および新興市場諸国における経済ナショナリズムの復活など。
- ジェロミン・ゼッテルマイヤー(ブリューゲル 所長)
- コメンテータ:
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- 木原 晋一(経済産業省 資源エネルギー庁 国際カーボンニュートラル政策統括調整官)
- モデレータ:
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- 佐分利 応貴(RIETI上席研究員 / 経済産業省大臣官房参事)