RIETI 特別セミナー

ミドルパワー:米中の地経学的対立における日本の役割

開催案内

米国は世界経済のリーダーシップを発揮できず、中国は世界経済の多くの問題の重要な当事者となっている。日本やヨーロッパ諸国などのミドルパワーは、その狭間で二つの主要な課題に直面している。一つは二つの超大国がいかに世界経済の問題を協力して解決し、さらなる悪化を回避するよう働きかけるかであり、もう一つはミドルパワー自身がいかに世界経済の問題でリーダーシップを発揮するかである。日本は、CPTPPで発揮した模範的なリーダーシップを踏まえ、アジア太平洋地域の繁栄のために貿易・投資分野での米中両国のコンセンサスを得る戦略を立案する必要がある。

本セミナーでは、米国のトップシンクタンクの一つであるピーターソン経済研究所(PIIE)を創設し30年にわたり所長を務めたC.フレッド・バーグステン氏を講師としてお招きし、米中両国の地経学的対立とミドルパワーとしての日本の役割について議論する。

イベント概要

  • 日時:2023年7月20日(木) 10:00-11:00
  • 開催方法:オンライン開催(Live 配信)
  • 開催言語:英語
  • 参加費:無料
  • 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)

講演者・略歴(敬称略)

スピーカー:
  • C.フレッド・バーグステン(ピーターソン国際経済研究所 非常勤シニアフェロー兼名誉所長)
    C. フレッド・バーグステン氏は、ピーターソン国際経済研究所の創設ディレクターであり、初代所長を30年以上務め、現在は非常勤シニアフェロー兼名誉所長。以前は財務次官補(国際問題担当)やホワイトハウス国家安全保障会議にてヘンリー・キッシンジャー氏の経済担当補佐官を務めた。これまでに47冊の著書があり、昨年『The United States vs. China:The Quest for Global Economic Leadership』を上梓した。
コメンテータ:
モデレータ:
  • 佐分利 応貴(RIETI上席研究員 / 経済産業省大臣官房参事)