国際ワークショップ

Frontiers in Spatial Economics (議事概要)

イベント概要

  • 日時:2015年4月14日(火)10:25-18:20
  • 会場:RIETI国際セミナー室(東京都千代田区霞が関1丁目3番1号 経済産業省別館11階1121)
  • 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)

開催報告

RIETIにおいて、プロジェクト「地域の経済成長に関する空間経済分析」(リーダー:田渕隆俊ファカルティフェロー)のワークショップ "Frontiers in Spatial Economics" が2015年4月14日に開催された。海外の第一線で活躍している4名の研究者が、都市経済や地域経済の空間的な側面に着目した研究報告を行い、40名を超える参加者とともに多角的な議論を行い、空間経済学においていくつかの政策的含意が得られた。ワークショップで報告された論文の概要と主な研究成果は、以下のとおりである。

Jacques-François Thisse (National Research University) は、関数形に左右されない独占的競争モデルの一般化について提案を行った。企業の自由参入のもとで均衡の存在性を分析した上で、人口規模、1人当たりGDP、および生産性ショックに関する比較静学分析について報告した。

Gianmarco I.P. Ottaviano (LSE) は、複数財を生産する輸出企業のモデルを提示し、国際貿易における特定の需要や費用条件に着目した分析を行った。輸出市場において需要ショックによって生じる企業間競争によって、複数財を生産する輸出企業の生産性向上がかなり大きくなることを明らかにした。

Henry G. Overman (LSE) は、労働者の出生地が労働市場に影響を与えることに着目した分析を行い、生産性の異なる労働者が空間的にソートされることを示した。出生地の都市規模と現在の賃金のあいだに正の相関があることを明らかにし、出生地が現在の立地選択に強い影響を及ぼしていることを実証した。

Diego Puga (CEMFI) は、能力と自己評価が異なる労働者が空間的にソートされる世代重複モデルを提示した。若年の労働者は自己評価によって立地選択が異なり、年長の労働者は能力によって立地選択が異なることを明らかにし、理論モデルと整合的であることを示した。