執筆者 |
春日秀文 (関西大学経済学部) |
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発行日/NO. | 2007年7月 07-J-030 |
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概要
本稿では、ミレニアム開発目標(MDGs)と密接な関連がある10分野の援助について供与国を評価している。MDGs の達成度を測るための指標を用いて被援助国の分野別援助必要度を測り、各供与国が援助を必要としている国へより多くの援助配分を行っているかを調査する。本稿の実証分析の結果は、調査したすべての分野において、ほとんどの供与国が選択的な援助を行っていることを示している。分野別の援助のデータを用いたことにより、先行研究では必ずしも貧困国を選択していないとされてきた援助総額が大きい供与国についても選択的な援助が行われていることが明らかとなった。