RIETIは、政策に関する研究を効果的かつ効率的に実施する政策シンクタンクとして、2001年に設立されました。そして、この12年間、エビデンスに基づく理論的・実証的な研究を行うとともに政策当局とのシナジー効果を発揮し、内外から高い評価を得てまいりました。

2011年度からは、15年度にかけての第三期中期目標を遂行しており、1)世界の成長を取り込む、2)新たな成長分野を切り拓く、3)持続的成長を支える経済社会を創る、ことを研究に反映すべき3つの視点として重視しております。

現在、日本の経済産業は新たな展開を図る局面にあります。それは、引き続き経済社会構造の改革やイノベーション、グローバル化などを通じて経済活力の回復と持続的な安定成長を図り、一層豊かな国民生活を実現することです。そして、そのためにも企業活力を増進させて雇用賃金の拡大につなげることが必要となっております。

このような局面にあって、RIETIは2012年度、経済金融、社会保障、労働問題など多くの分野について150本あまりの研究論文を発表し、東日本大震災関連を含むシンポジウム・セミナーを開催・共催するなど、幅広く研究活動を行うとともに、その成果を提供してまいりました。同時に、研究分野に絡む経済産業や生活についてのデータベースを整備提供し、海外研究機関との研究協力も行ってまいりました。

今年度も、引き続き経済産業政策の形成に資する研究を遂行するとともに、その成果をタイムリーにシンポジウム等で提供してまいります。

RIETIに対してこれまで賜りましたご支援、ご鞭撻を今後ともよろしくお願いいたします。