マイクロパネルデータの充実と、貿易、技術、年金、エネルギー、環境の分野におけるモデル操作の向上と研究に必要なインフラ基盤の強化を目指す。
1. 経済産業政策分析・評価支援システムの開発
活動期間:2007年7月9日〜2009年3月31日
プロジェクトリーダー
プロジェクト概要
経済産業政策の分野における定量的な分析・評価および企画・立案を支援するため、現行のRIETI経済情報システムの廃止に伴い、現実の経済産業政策の分析・評価および企画・立案における需要実績を基礎として、有用な統計データやその加工データ、これらを用いた研究成果などを知識ベースの手法を用いて体系的に整理した統合的データベースを新たに開発するとともに、専門知識のない行政官や経済産業政策分野に予備知識のない研究者であっても当該データベースを有効に活用できるようなユーザー支援システムを開発する。
2. 規模の経済性等を導入した東アジア大のCGEモデルの構築
活動期間:〜2008年6月30日
プロジェクトリーダー
サブリーダー
プロジェクト概要
東アジア経済のめざましい発展と経済統合の流れは、日本経済だけでなく地域経済に対しても大きな影響を与えている。本研究では、東アジアを対象地域とし、国レベルだけでなく地域レベルでの応用一般均衡モデルを構築し、経済発展の中で、日本を含めた各国の地域経済がどのように変化するかを数量的に評価する。本モデルで重視するのは、経済統合の中で生じる産業構造の変化を、規模の経済性や不完全競争の観点を取り入れながら分析することであり、特に、各国で進められている地域分権化の中で生じる地域格差にも視点を置いた分析を行う。国と地域の二層構造の中で、各国の政策的対応が東アジア地域の経済構造にどのような影響を与え、かつ、地域の視点に基づいた厚生基準に基づいて明らかにすることで、国・地域レベルでの合意形成を促進する透明性の高いフレームワークを提供する。
主要成果物
RIETIディスカッションペーパー