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川崎 研一

GTAPホームページが川崎客員研究員の活動ぶりを紹介

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川崎 研一

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RIETI客員研究員

川崎研一客員研究員のGTAP(Global Trade Analysis Project)での活動ぶりが下記ホームページで紹介されています。
https://www.gtap.agecon.purdue.edu/(GTAPホームページ)

GTAPとその活動について

GTAPは国際貿易分析プロジェクトによって開発された応用一般均衡モデルであり、1992年に米国パーデュ大学により創設された。これは、WTO2000、EUの統合・拡大、京都議定書、中国のWTO加盟、FTAなど、世界貿易・経済を巡る定量的な分析ニーズの高まりに対応したものである。GTAPは、アカデミアに基礎を置き、公的にファイナンスされており、世界経済データおよび標準的なCGEモデルを提供している。

これらは、完全に文書に記されて公開されており、モデル専門家を含め、容易にアクセスすることができるようになっている。国際経済問題の分析者にとっては、経済分析の道具として、世界標準の公共財ともいえよう。

GTAPの特徴の1つは、世界的なネットワークである。初心者用の研修会、年次国際会議の開催のほか、活動全般に当たっては、理事会がサポートしている。

この理事会は、国際機関(WTO、UNCTAD、世界銀行、OECD、IDB、IFPRI)、各国(日本、米国、ドイツ、オランダ、デンマーク、オーストラリア)政府機関、NPOで構成されている。私(川崎)は、1996年には、日本人では初めて、旧経済企画庁経済研究所を代表してこの理事会メンバーとなり、現在は、経済産業研究所(RIETI)代表として、再び、理事会に参加している。

また、毎年の国際会議にも参加し、GTAPの活動を世界的にウォッチする一方、APECの場や我が国において、GTAPの活用につき啓蒙活動を行っている。

なお、GTAPの概要については、拙著、『応用一般均衡モデルの基礎と応用:経済構造改革のシミュレーション分析』日本評論社、1999年を参照されたい。

(客員研究員 川崎研一)

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