津上 俊哉
TSUGAMI Toshiya
上席研究員
2003.8.21
人民元論議に見る日中の「バカの壁」
人民元レートの調整を求める声が世界中に拡がっている。
7月16日、グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は議会証言の中で「中国当局が人民元を(米ドルに)ペッグし続ければ、国内経済を危険に晒すことになる」と発言した。18日には欧州委員会のプローディ委員長も同調する発言をしたと伝えられた(サウスチャイナ・モーニングポスト紙)。
調整を求める声が高まった背景には昨今の米国のデフレ懸念、EUのユーロ独歩高懸念があるが、もう1つの背景は中国の外貨準備激増だ。
(『フォーサイト』2003年9月号(新潮社)に掲載)


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書籍紹介「中国台頭―日本は何をなすべきか」
 
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