その上で注意を喚起しておきたいのだが、スポーツイベント開催によって期待すべき成果には、所謂「行政評価」には馴染みにくいものが少なくない。第1にスポーツがハードではなくソフトであるという点である。ソフトのアセット評価とは、わが国の最も不得手な範疇といえよう。またスポーツのアセット評価とは、単年度での評価が不可能である点も一般の「行政評価」に馴染まない大きな要素である。 本調査項目のうち、「地域のアイデンティティー」や「意識の一体感」などは、行政評価の対象項目として扱うには厄介な項目には違いないが、スポーツに期待する項目としては一般的かつ正統的でさえあると言えよう。「スポーツの公共性」とは、むしろそういった側面に依拠して成立していると考えられる。 |