RIETI政策シンポジウム

企業統治改革と日本企業の成長

開催案内

アベノミクスの成長戦略の一環として、企業統治改革が推進され、その重要な成果として、スチュワードシップコード・コーポレートガバナンスコードが実施されつつある。なぜ、企業統治改革がこの時期に実施されなければならなかったのか、改革は何を目指し、いかなる効果が期待されているのか。

RIETI「企業統治分析のフロンティア:リスクテイクと企業統治」プロジェクトでは、こうした問題に焦点を合わせて分析を進め、現在、書籍「企業統治改革と日本企業の成長」(仮題・東洋経済新報社)を編集しつつある。本シンポジウムではその研究成果のエッセンスを報告する。最新の日本企業に関する実証分析の成果に基づき、機関投資家の役割、種類株の可能性、粉飾決算と統治構造の関係、独立取締役の選任と経営者交代など、銀行危機以降の日本企業の統治制度の変化とその影響を多角的に解明し、今後の企業統治構造改革における焦点と課題を示す。

イベント概要

  • 日時:2016年6月10日(金)13:00-18:00(受付開始12:30)
  • 会場:イイノホール&カンファレンスセンター Room A
    (東京都 千代田区内幸町2丁目1-1)
  • 開催言語:日本語(同時通訳なし)
  • 参加費:1000円 [公印を捺印した領収書を発行いたします] (学生は学生証提示で無料)
  • 主催:独立行政法人経済産業研究所(RIETI)
  • 定員:200名
  • お問合せ:経済産業研究所 橋本(
    Tel: 03-3501-8398

プログラム

13:00 - 13:05 開会挨拶

中島 厚志 (RIETI理事長)

13:05 - 13:25 問題提議:コーポレートガバナンス改革と日本企業の成長

宮島 英昭 (RIETIファカルティフェロー/早稲田大学商学学術院教授・早稲田大学高等研究所所長)

13:25 - 14:45 第1部 新たな所有構造に向けて

13:25 - 13:45 報告 「機関投資家の役割:スチュワードシップ・コーポレートガバナンス・コ-ド」

保田 隆明 (神戸大学大学院経営学研究科准教授)

13:45 - 14:05 報告 「長期保有のコストとベネフィット:種類株をめぐって」

小佐野 広 (京都大学経済研究所教授)

14:05 - 14:15 コメント

江口 高顯 (投資家フォーラム運営委員)

14:15 - 14:45 ディスカッション&質疑応答

司会:牛島 辰男 (慶應義塾大学商学部教授)

14:45 - 15:00 コーヒーブレイク

15:00 - 16:20 第2部 企業統治の実態

15:00 - 15:20 報告 「企業統治制度の変容と経営者の交代」

齋藤 卓爾 (慶應義塾大学大学院経営管理研究科准教授)

15:20 - 15:40 報告 「日本企業の低パフォーマンスの要因:国際比較による検証」

井上 光太郎 (東京工業大学工学院経営工学系教授)

15:40 - 15:50 コメント

クリスティーナ・アメージャン (一橋大学大学院商学研究科教授)

15:50 - 16:20 ディスカッション&質疑応答

司会:胥 鵬 (法政大学経済学部教授)

16:20 - 16:30 休憩

16:30 - 17:50 第3部 企業統治改革の行方

16:30 - 16:50 報告 「コーポレートガバナンスと企業不祥事」

青木 英孝 (中央大学総合政策学部准教授)

16:50 - 17:10 報告 「企業統治制度改革の現状と課題」

田中 亘 (東京大学社会科学研究所教授)

17:10 - 17:20 コメント

武井 一浩 (西村あさひ法律事務所パートナー)

17:20 - 17:50 ディスカッション&質疑応答

司会:宮島 英昭 (RIETIファカルティフェロー/早稲田大学商学学術院教授・早稲田大学高等研究所所長)

17:50-18:00 まとめ

宮島 英昭 (RIETIファカルティフェロー/早稲田大学商学学術院教授・早稲田大学高等研究所所長)

18:00-19:00 交流会