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RIETI海外レポートシリーズ
国際金融情報スーパーハイウェイの建設現場から

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ロンドンでの住まいは、ロンドンブリッジ駅から急行で30分。出発して15分を過ぎた頃から、早くも田園風景が広がり始めます。ロンドンの我が家を訪問した埼玉在住の両親曰く、「秩父のような自然豊かなところ」。このような田園風景をすぐそばに残したまま、ロンドンシティはグローバル金融センターとして発展し続けています。現在、ロンドンでは労働者の約3人に1人が金融業界とその関連業界に従事しており、他の国際金融市場と比較して、ロンドンの金融サービス競争力は群を抜いています。東京・シンガポール・ロンドンの国際金融情報スーパーハイウェイ建設現場に通い続けること15年。この間、情報技術の劇的な変化と、それに伴うグローバル化を日々体感しています。本シリーズでは、日本の金融市場戦略の政策立案に関係する話題を数回に亘りレポートします。

第十四回「投資銀行におけるオフショアリングとアウトソーシングの建設期(7)」

実需取引をはるかに上回る規模へと拡大したグローバル金融市場。1995年以降、多国籍投資銀行業界は、アメリカ系投資銀行が中心となり、IT技術を積極的に活用した新しいグローバルビジネスモデルを生み出します。しかし2008年9月15日、経営難に陥っていたアメリカ第4位の大手証券リーマン・ブラザーズは、日本における民事再生法に相当する、アメリカ連邦破産法第11条の適用を裁判所に申請し経営破綻。同時に、他のアメリカ系投資銀行も経営危機に陥ります。まさに本レポートシリーズで分析をしている「国際金融情報スーパーハイウェイ」であるところの投資銀行業界全体が、突如、崩壊したことになります。では、何が原因で、このような現象が起きたのでしょうか。その点を深く追求するために、今回は、1990年以降、急激に規模を拡大してきた、ヘッジファンドの実態を分析します。

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