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電波探検隊

※本プロジェクトは、終了しております。

周波数利用実態調査version2[速報版](2002.12.01)

前回行った周波数利用実態調査に引き続き、第二弾の調査として、電波の各無線局種別の占有帯域を調査しました。

これは、「電波利用料」に関して、先に発表された総務省の 「電波有効利用政策研究会」の最終報告案にあるような、特定の無線局(放送局の保有する設備等)に対しての電波利用料の値上げに関してはより客観的な基準、つまり周波数の占有帯域に即した積算体系を確立するべきではないか、という観点から、電波探検隊では、現状で公表されている無線局データを可能な限り活用して、占有帯域が何パーセントになるのかを算出したものです。

※今回は、前回の調査と異なり、「周波数帳」などの外部データは用いておりません。また、占有帯域の評価に関しては、特に数えられない無線局の存在する帯域において、正確な数字を算出することが不可能です。(データが公開されていないため)よってこの調査結果は、あくまで客観的な基準を適用するとこのようになる、というシミュレーションであり、実際に占有帯域がこのようになっている、という正確なデータではないことをご了承ください。

このサマリーには、以下の6種類の無線局種別の周波数データ(%)があります。

  • A1) ITUベースの分類
  • B1) 日本無線局周波数表による分類
  • B1a) B1の表から、実験局を除いたデータ
  • B2) B1のデータを対数で表わしたデータ
  • B2a) B2から実験局を除いたデータ
  • C)各無線局の出力をB1にかけたデータ(概算)

付録

xlsシートの読み方ですが、Khz/Mhz/Ghz順に以下のようなパターンになっています。

  • Sheet 1:周波数割当原則から摘出できる、利用可能な業務を記述。1次業務は"1"から始まる一桁台の数字、,2次業務は"11"から始まる二桁台の数字を記述。
  • Sheet 2:1のシートを利用して、一次業務として要り要されている業務について、その帯域を占有していると見なし、各帯域毎に帯域幅数量を記入。
  • Sheet 3c:日本無線局周波数表データベースを利用して、各帯域に数えられる(countable)無線局がいくつあるかを示したもの。
  • Sheet 3u:同様に、数えられない(uncountable)無線局がデータベース上にいくつあるかを示したもの。
  • Sheet 4c:3cシートを利用して、帯域別の数えられる無線局と帯域幅を合わせて各局種が占有している周波数の合計を算出したもの。
  • Sheet 4u:3uシートを利用して、数えられない無線局について4cと同様の計算を行ったもの。
  • Sheet 4all:4cと4uシートを合計したもの。実利用ベースでの各無線局種別毎の周波数占有帯域を算出したもの。
  • Sheet 5c:各帯域に所在する数えられる無線局の出力合計をWでデータベース上から算出した上で記述したもの(紫のものはあまりに曲数が多いために概略値)実験局については、数値を合計することが不必要と判断したので、今回は実験局があるが出力を算出した無かったものとして、"A"を記述してある。
  • Sheet 5u:ここについては合計出力を算出することができない(無免許局のため)ため、"A"を記入してある。
  • Sheet 6c:5cシートの各帯域の合計出力を各帯域に存在する局数で除し、各帯域に存在する数えられる無線局の平均出力を算出したもの。
  • Sheet 7c:6cシートを利用し、どの局種がどの程度の帯域幅と出力の積を持っているかを算出したもの。

※(6c,7cはMhzのみ)

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2002年12月1日掲載