人工知能・ロボットと企業経営

執筆者 森川 正之 (理事・副所長)
発行日/NO. 2016年2月  16-J-005
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概要

本稿は、人工知能(AI)、ロボット、ビッグデータへの企業の取り組みや将来の経営・雇用に対する影響についての見方を、独自のサーベイに基づく日本企業3000社超のデータから概観する。分析結果によれば、第1に、サービス分野の企業を含めてAIなどの経営・事業活動への効果に肯定的な企業が多く、「AI生産産業」だけでなく「AI利用産業」に注目する必要があることを示唆している。第2に、AIなどと従業者の教育水準の間の補完性が観察される。AIなどの開発・普及を加速しつつ雇用機会を維持するためには、人的資本の質の向上が不可欠なことが示唆される。第3に、財・サービス市場の地理的範囲がグローバルな企業は、AIなどの効果に肯定的な傾向が観察され、グローバル化の進行とAIなどの開発・普及とが補完的に進行する可能性が示唆される。

※本稿の英語版ディスカッション・ペーパー:16-E-066