海外就業とマネジメント経験の蓄積による女性のキャリア開発の可能性

執筆者 牛尾 奈緒美  (明治大学) /志村 光太郎  (株式会社ヒューマネージ)
発行日/NO. 2014年5月  14-J-032
研究プロジェクト ダイバーシティとワークライフバランスの効果研究
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概要

女性のキャリア形成を促進するための重要な要素として、異動やジョブ・ローテーションによる長期にわたる能力開発や、幅広い経験・スキルの蓄積があげられる。昨今、グローバル化が進む企業において、人材活用・育成の拠点を日本国内のみならず海外へと広げるケースが増えており、中には、積極的に女性社員を海外に赴任させ多様な職場経験を積ませることで長期的な内部人材育成につなげようと考える企業もでてきている。

本稿では、女性のキャリア発達を促進すべく海外赴任を進める企業で働く女性社員に対してインタビュー調査を行った。また、それまで所属していた企業での就業継続を断念し、国外に新天地を求めた女性へのインタビュー調査もあわせて実施し、海外での就労経験と女性のキャリア開発や能力発揮との関係性について考察を行った。