備後地域の製造装置産業の形成プロセスに関する研究

執筆者 加藤 厚海  (広島大学)
発行日/NO. 2013年5月  13-P-008
研究プロジェクト 優れた中小企業(Excellent SMEs)の経営戦略と外部環境との相互作用に関する研究
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概要

本稿では、備後地域における製造装置産業がどのようにして発展してきたのかという経緯について、部分的ではあるが説明をする。備後地域では、元々、繊維産業が盛んであったが、繊維産業が衰退していく中で、ロームの下請をしていたシンコー電器を基にして、半導体製造装置関連の企業が生まれてきた。また、その他にも半導体製造装置・液晶製造装置・検査装置等の企業が存在しているが、そこではファブレス企業に近い形態でもスタートアップできるような事業システムが存在していることが明らかとなった。また、これらのファブレス企業を支えている中小企業の特徴として、特定顧客に依存しない傾向が見られることが明らかとなってきた。