執筆者 |
中島 賢太郎 (東北大学) /戸堂 康之 (ファカルティフェロー) |
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発行日/NO. | 2013年5月 13-J-024 |
研究プロジェクト | 日本経済の創生と貿易・直接投資の研究 |
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概要
本研究は東日本大震災における、仕入先の被災によるサプライチェーン寸断を通じた、企業に対する間接的被害、およびその対応について、特に新規取引先選択行動に注目して分析したものである。経済産業研究所によって実施されたアンケート調査データを用いた分析の結果、仕入先についての被害を受けた企業のうち8.1%の企業が取引先を変更することでこれに対応したことが示された。また、新規仕入先に対する満足度については、旧取引先と比べて平均的には悪化していること、しかし、品質については、旧取引先と平均的には満足度がほぼ異ならないことが分かった。さらにこの満足度を決定づける要因に、企業規模、探索側企業の競争優位、および取引先探索時の仲介者が重要な役割を果たしていることが示された。