ワークライフバランス
実証と政策提言

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執筆者 著:山口 一男
出版社 日本経済新聞出版社 / 2800円 
ISBN 978-4-532-13378-8
発行年月 2009年12月
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内容

第1章 本書の目的とその社会的背景
第2章 少子化の決定要因と対策について
第3章 女性の労働力参加率と出生率の真の関係について
第4章 夫婦関係満足度とワークライフバランス
第5章 男女の賃金格差解消への道筋
第6章 過剰就業(オーバー・エンプロイメント)
第7章 政策提言

まえがき
私は2003年より経済産業研究所(以下RIETI)の客員研究員として毎年夏に日本で研究を始めた。そしてワークライフバランスに関してディスカッション・ペーパーというRIETIがウェブ上で公開する研究論文を5本書き、関連する論文や要約を学術雑誌の『家計経済研究』や『日本労働研究雑誌』、官庁の出版雑誌である『経済産業ジャーナル』や『共同参画21』や『Japan Spotlight』、国際交流基金の出版雑誌『遠近(おちこち)』、日本経済新聞の「経済教室」欄などに書いてきた。そのいくつかは政府の会議・委員会やマスコミでも取り上げられ、「同時代を生きる」役割も果たしたが、全体として一つの流れとしてまとまったものにもなったので、再構成の上、政策提言に関する第7章とイントロダクションの第1章を新たに書き加えたのが本書である。今後わが国がワークライフバランスのより達成しやすい社会、子育てが喜びとなり急激な少子化が進まない社会、男女共同参画の達成できる社会、そして何より社会の中で個人の一人ひとりが大切にされ、自由に、かつ生き生きと生活できる社会となる道筋に、本書がいくばくかの参考となることを願う。