執筆者 |
権 赫旭 (ファカルティフェロー) /金 榮愨 (日本学術振興会 / 一橋大学イノベーション研究センター) |
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発行日/NO. | 2008年11月 08-J-058 |
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概要
本稿は1994年から2005年までの『企業活動基本調査』の商業に属している企業データを用いて、日本の商業の生産性ダイナミックスについて分析した。日本の商業におけるTFP上昇の源泉は製造業に対する既存研究の発見と違って、生産性が低い企業が退出することにより産業全体のTFPが上昇する正の退出効果であった。また、日本の商業では企業間の技術格差の持続性が弱く、ベスト・プラクティスのように技術特性が明確に確立されていないことが、米国に比べて遅れを取る原因であることがわかった。