執筆者 |
柳川 範之 (16年度ファカルティフェロー / 東京大学大学院経済学研究科) |
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発行日/NO. | 2005年9月 05-J-029 |
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概要
わが国では、市場型間接金融の重要性がしばしば指摘されている。証券化は市場型間接金融を進めていくうえで期待されている仕組みのひとつであるが、その意義と課題については十分な議論がされているとは言いがたい。そこで本稿では、証券化の基本的な仕組みとそのメリット、金融システムに与える影響を解説している。また、証券化に関しては問題点も存在する。その主なものは、資産売却に関わる情報の非対称性と、リーガルリスクの存在である。そこで、これらの問題点のポイントを解説するとともに、それらの問題に関する政策的課題を議論している。