パブリックコメント募集

公共サービス改革法に基づく民間競争入札実施要項案(経済産業研究所データベース業務)に関する意見募集

2009年8月14日

独立行政法人 経済産業研究所

平成21年7月23日(木)~8月5日(水)までの募集期間について、6件の意見提出がありました。

「経済産業研究所データベース業務 民間競争入札実施要項 (案)」に対する意見とその対応について

意見 ご意見に対する考え方
1) JIP データベース業務を民間競争入札にすることに関して

今までの業務の工数と経費をみると、民間企業では考えられない低額で実施されている。これは、研究者が大学教授等と兼業で、自大学の学生を利用してデータベースを作成されているためと思われる。そこにはノウハウもあり、現状では、もっとも効率的と思われるが、なぜ競争入札にするのか、その理由をご教示いただきたい。
従来の実施に要した経費として開示した経費の額は、研究プロジェクト全体に要した経費を元に一定の仮定を置いて算出したものでありますので、あくまで参考値としてお考え下さい。
JIP基礎資料収集・入力業務の具体的な内容については別紙に詳細に記載してあります。今回の入札は、この業務を効率的に実施して戴けるノウハウを有する民間事業者を選定するために実施するものです。
2) JIPデータベースとRIETI-TIDと2つの異なる作業を一つの業務にすることに関して

2つのデータは、異なる出所から入手すると思われ、それぞれ作業が膨大なこともあり、当該業務の担当人数は相当数必要であり、一緒に行うことのメリットが感じられない。また、中小零細業者がはじかれるおそれがあり、むしろ、2つの業務を分けて、それぞれより専門性のある民間業者が請け負った方が効率的と思われる。
入札参加資格等に関する事項は実施要領4.に記載したとおりであり、中小零細業者を排除するものではありません。また、民間事業者が共同して入札に参加することも想定しておりますので、二つの業務に分けてそれぞれより専門性のある民間事業者が実施することも可能です。
3) 従来の実施状況に関する情報開示(RIETI-TID)に関して

こちらの数字には、データベース作成費用だけで、サーバーの保管・維持・管理の費用は計上されていないと思うが、どのくらい費用がかかっているかご教示いただきたい。
データベース作成費用及びサーバーの保管・維持・管理費用を合算した額を開示しております。ご指摘を踏まえ、この旨注記することとしました。
4) 入札実施要項3ページ(国連への著作権確認に関して)

RIETI-TIDに関して、すでに国連に確認メールをしていると思うが、改めてメールをする必要があるのか。また、この件は本来、民間事業者が行うべき内容ではないと考えるが、いかがお考えでしょうか。
RIETI-TIDに関する今回の入札は、RIETI-TIDの作成・公表という一連の業務を包括的に民間事業者にお願いするものです。公表のために必要となる国連への著作権確認もその一部としてお願いするものです。
ご指摘のとおり、過去に国連に対して確認メールを行っておりますが、再確認のために今回も確認メールをお願い致します。
5) 入札実施要項4ページ(誤入力の扱いに関して)

誤入力の確認方法・定義がよくわかりません。また、SNAは年ごとに過去のデータが変更になっている。貿易データも国連のデータが修正されているケースがあり、ここまで事業者が責任をもつ必要があるのか明確にしていただきたい。
誤入力とは、原データの値と異なる数値を入力することです。誤入力の確認方法とは原データと入力後の値を突き合すことを言います。
SNAや国連のデータが過去に遡って変更(修正)された場合に、これを再入力(訂正)して戴く必要はありません(今回依頼する作業には含まれていません)。
なお、国連のCOMTRADEのデータは国毎に順次公表されるものであるため、RIETI-TIDの対象国に関するデータの公表が遅れる可能性があり、その場合の対応方法を実施要領に追記することと致しました。
6) JIPデータベースの収集・整理に関して

5)と重なるがSNAは、過去のデータも毎年変更されている。その場合、当該年に加えて、過去の年のデータも修正する必要があるがご教示いただきたい。また、実質データは、基準年が変更になるケースが考えられるが、その際、やはり過去のデータもすべて変更する必要があるのか、ご教示いただきたい。
SNAが過去に遡って変更(修正)された場合については上記のとおりです。
また、基準年が変更になった場合も同様に、これを再入力(訂正)して戴く必要はありません(今回依頼する作業には含まれていません)。