プロジェクト概要
グローバル競争の激化や少子高齢化による内需の低迷等により、我が国企業を取り巻く環境は厳しさを増している。こうした中、縮小均衡の「やせ我慢経済」から継続的なイノベーションによる「価値創造経済」への構造改革を遂げるために、人材戦略としての「ダイバーシティ推進」は避けて通れないものであり、特に女性活躍の推進は、その第一歩であり試金石。しかしながら、我が国における管理職の女性比率は、先進諸国の中で極めて低水準にあり、女性の活躍推進に必ずしも積極的ではない企業も少なくない。また、女性の起業も低調であり、女性役員も少ない。
本プロジェクトでは、ダイバーシティ指標、女性起業の現状把握、ダイバーシティ指標と企業のグローバル化、イノベーションとの関係性、ダイバーシティ指標と企業業績、雇用創出、企業成長性の相関関係(因果関係)を確認し、更に、ダイバーシティと企業業績や成長性の関係が強化される条件(人的資源管理、ダイバーシティ・マネジメント等)を、データ分析、ヒアリング、先進企業事例調査、海外事例調査などによって特定していく。
プロジェクト期間: 2012年9月12日 〜 2014年3月31日
主要成果物
2014年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 14-J-055
「企業の取締役会のダイバーシティとイノベーション活動」 (乾 友彦、中室 牧子、枝村 一磨、小沢 潤子) - 14-J-054
「非財務情報の開示と外国人投資家による株式保有」 (児玉 直美、高村 静) - 14-J-042
「組織成果につながる多様性の取り組みと風土」 (谷口 真美) - 14-J-032
「海外就業とマネジメント経験の蓄積による女性のキャリア開発の可能性」 (牛尾 奈緒美、金 明中) - 14-J-031
「組織の情報化と女性の活躍推進」 (牛尾 奈緒美、志村 光太郎) - 14-J-030
「韓国の積極的雇用改善措置制度の導入とその効果および日本へのインプリケーション」 (大沢 真知子、金 明中) - 14-J-029
「中国・韓国企業における女性の活躍と収益・生産性・積極的雇用改善措置制度」 (石塚 浩美)