プログラム:国際マクロ

通貨バスケットに関する研究

プロジェクトリーダー/サブリーダー

小川 英治 顔写真

小川 英治 (ファカルティフェロー)

リーダー

プロジェクト概要

東アジアではチェンマイ・イニシアティブがマルチ化され、いよいよ域内の流動性供給の枠組みが整ってきた。さらに、サベーランス・ユニット(AMRO)の設置が決まり、流動性供給の発動要件の議論も盛んになるであろう。そのなかで、適切な為替制度の議論もますます盛んになるものと考えられる。当研究プロジェクトは、アジア通貨のレベルや変動について、新たな評価基準として、バスケット通貨を用いることを提案している。バスケット通貨といっても、その構成通貨やウェイト付け、インフレ率の調整の有無など、いくつかのバリエーションがある。以下の3つの概念である。第1にアジア共通通貨バスケット(AMU)を用いたAMU乖離指標、第2に名目・実質実効為替相場、第3に均衡為替相場である。これらを使って、為替変動、為替政策について、新たな評価基準を構築し、経済サーベイランスに用いることを提案するとともに、それらの指標をマクロ経済分析に応用することにより、域内為替相場の安定性をめざす東アジアにおける新たな通貨体制に対する政策インプリケーションを引き出すことを目標とする。

プロジェクト期間: 2011年5月30日 〜 2013年3月31日

主要成果物

2013年度の成果

RIETIディスカッション・ペーパー

2012年度の成果

RIETIディスカッション・ペーパー