プログラム:貿易投資

今後の通商システムとガバナンスについてのケーススタディーと方向性の検討

プロジェクトリーダー/サブリーダー

中富 道隆 顔写真

中富 道隆 (上席研究員)

リーダー

プロジェクト概要

WTOに体現されるマルチの貿易システムは、ドーハラウンドの長期化・低迷の中で漂流状態にある。93年のUR終結合意以後、既に18年を経過し、ドーハラウンドの決着については全く見通しがない状況である。WTOや世界貿易システムを支える日本の軸足を固めるべく以下の検討を行う。

1. WTO改革に向けての検討
ドーハラウンドの終結と今後のWTOの改革のために何をすべきか、検討を行うとともに提言をまとめる。

2. プルリの貿易ルールについての検討
WTO発足以来の主要な成果として、プルリ合意の金融・テレコミ合意とITAがある。研究員自らが深く関与しその策定に貢献したITAおよびACTA(2011年10月署名)の事例分析を行い、それを参考にしつつ、貿易分野における今後のプルリ合意の可能性と限界について多面的に検討し提言をまとめる。

3. 「新分野」における貿易ルールの検討
ドーハラウンドは、その「遅さ」とともに交渉対象の「狭さ」が問題であり、産業界のWTOへの関心を遠ざける大きな原因となっている。企業の国際活動に関係の深い分野から検討分野を選択し(たとえば基準認証)、マルチ・プルリ・バイのさまざまな枠組みの中で、如何に取り扱っていくか、基本的な考え方と処方箋を検討しとりまとめる。

プロジェクト期間: 2011年10月25日 〜 2012年7月31日

主要成果物

2013年度の成果

政策提言

2012年度の成果

RIETIポリシー・ディスカッション・ペーパー

政策提言

2011年度の成果

RIETIポリシー・ディスカッション・ペーパー

政策提言