政策研究領域(基盤政策研究領域) III. 経済のグローバル化、アジアにおける経済関係緊密化と我が国の国際戦略

経済グローバル化のコンテクストにおける生産性向上のための国際戦略に関する調査研究

プロジェクトリーダー/サブリーダー

白石 重明 顔写真

白石 重明 (上席研究員)

リーダー

プロジェクト概要

2007年度~2008年度

経済グローバル化のコンテクストにおいて生産性向上をいかに図るかという課題に対する有効な政策提言につなげていくことを念頭に、1)利潤最大化原理に基づき「2R-2Rモデル」(「戦略基礎としてのResource及びRisk」と「戦略行動としてのRedefinition及びRelocation」の循環モデル)によって説明される行動をとる企業、2)リアリズム原理に基づき国益最大化を図る政府、3)リベラリズム原理に基づき国家の枠を超えた全体利益の増大を図る国際組織、という異なる原理に基づくプレイヤーによるマルチプル・ゲームとして経済グローバル化を理解し、その実相と課題を抽出する。特に、経済グローバル化の一態様としてクロスボーダーM&Aに着目し、欧州の電力ガス事業の再編等を具体的な対象分析として取り上げる。なお、本調査研究は、OECDとの共同プロジェクトとして実施する。

2006年度

いわゆる経済グローバル化が進展する中で、日本を含む先進諸国はグローバル化のコンテクストにおいて生産性向上をいかに図るかという課題に直面している。この問題に関する有効な政策提言につなげていくことを念頭に、企業の国際的事業活動を「企業の戦略基礎としてのresourceおよびrisk」と「企業の戦略行動としてのredefinitionおよびrelocation」の循環モデル(企業戦略に関する「ポジショニング理論」と「資源ベース理論」を循環的に融合した「2R-2R」モデル)として理解・把握することで経済グローバル化の実相と課題を「企業」というミクロレベルから抽出する。あわせて、グローバル化のコンテクストにおける生産性向上という観点から、政府(政策)と企業(事業活動)との関係に検討を加える。なお、本研究はOECDとの共同プロジェクトとして実施する。

主要成果物

2008年度の成果

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