プロジェクト概要
2007年度
サイエンス型産業において効果的なイノベーションを実現するためには、企業内外の多種多様な専門知識(英知)を、より広範囲にわたって結集することが不可避となる。しかし、残念ながら我が国においては、優れた英知が各所で生み出されてはいるものの、半導体産業に典型的に見られるように、それらの結集範囲拡大速度の(相対的な)低下によって、国際的な市場において競争力を発揮できなくなる実例が出はじめている。本研究では、このような現実認識に基づき、特に90年代後半以降において我が国半導体メーカーが経験した汎用DRAMビジネスの急激な盛衰プロセス事例を取り上げ、その主要因を、日米韓競合メーカーの研究開発・量産・マーケティング戦略を比較検討することにより明らかにする。
2006年度
サイエンス型産業において効果的なイノベーション・プロセスを実現するためには、企業内外の多種多様な専門家の英知を、より広範囲にわたって結集することが不可避と考えられる。しかし、残念ながら我が国においては、このような「英知の結集」が十分に広範囲なレベルで効果的に実現されているとは言い難い状況である。そのため、数多くの創造的な発見・発明・改良が生み出されている分野においても、関連するサイエンス型産業の競争力上昇に繋がりにくくなっている実例が、少なからず存在する。
本研究の目的は、このような現状認識に基づいて、我が国の代表的なサイエンス型産業である半導体(デバイス・装置・材料)産業のイノベーション・プロセスの特徴、特にその弱みと強みを再検討すると共に、その克服策を探ることである。
プロジェクト期間: 〜 2008年3月31日