プロジェクト概要
2008年度~2010年度
2004年の年金制度改正を経た現在でも、公的年金制度の持続可能性に対する国民の疑念は払拭されておらず、医療・介護といった、年金以外の社会保障制度に対する国民の信頼も、一向に回復の兆しを見せていない。これは、ひとつには厚生労働省が行う年金財政シミュレーションを中心とする社会保障財政の見通しに対する国民の信頼が回復していないことが影響していると思われる。特に、厚労省予測の追試やさまざまな想定変更に基づく追試などの可能性が限られていることが、国民の制度に対する不信を増大させている。そこで本研究は、プロジェクトリーダーが開発した年金財政シミュレーション・モデル(RIETIモデル)の拡張を中心として次の3点に関する知見を得ることを目的に据える。
1)一般均衡論的見地から見て整合性のとれた前提に基づく年金財政シミュレーション分析
2)個票データを用いた基礎率の推定を行った上での年金制度統合一元化案の再評価
3)年金財政と医療・介護財政の超長期的見通しに関するシミュレーション・モデルの開発
プロジェクト期間: 2008年4月 8日 〜
主要成果物
2010年度の成果
RIETIポリシー・ディスカッション・ペーパー
2008年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 09-J-004
「長寿化が年金財政に与える影響」 (中田 大悟、蓮見 亮)