プロジェクト概要
2010年度
本研究は、わが国でワーク・ライフ・バランス(WLB)社会を実現するにあたっては企業の役割が重要であることに鑑み、企業がWLB施策を導入・運用する上での課題を整理し、必要な方策を検討することを目的として実施してきた。日本の政策、あるいは企業や職場の現状について、欧米の制度や施策を参照しながら分析を進めてきたが、特にイギリス、スウェーデン、オランダに関しては、企業等を対象とするアンケート調査およびインタビュー調査を実施した。ここで得られた国際比較が可能なデータを用いながら、日本のWLBの現状および課題を実証的に分析し、必要な提言に結びつけていく。
2008年度~2009年度
本研究は、わが国でワーク・ライフ・バランス(WLB)社会を実現するにあたっては企業の役割が重要であることに鑑み、企業がWLB施策を導入・運用する上での課題を整理し、必要な方策を検討することを目的とする。具体的には、1)企業のWLB施策導入にあたっての費用・便益構造の分析、2)WLB施策を展開する上で企業が直面する運用上の課題などの把握と対応策の検討、3)WLB施策が職場レベルで定着し、従業員の仕事と生活の調和が図れるような取組が進むための課題などの把握と対応策の検討、を行う。研究にあたっては、諸外国の制度、施策を参照しつつ、企業・職場を対象とするアンケート調査、ヒアリング調査を行い、実証的に現状を分析・評価した上で課題の抽出を行い、必要な提言に結びつけることとしたい。
プロジェクト期間: 2008年6月18日 〜 2011年3月31日
主要成果物
2010年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 11-E-024
"Firm's demand for work hours: Evidence from multi-country and matched firm-worker data" (KURODA Sachiko and YAMAMOTO Isamu) - 11-J-040
「スウェーデンのワーク・ライフ・バランス - 柔軟性と自律性のある働き方の実践 -」 (高橋 美恵子) - 11-J-039
「英国におけるWLB~国・企業の取組の現状と課題、日本への示唆~」 (矢島 洋子) - 11-J-038
「米国におけるワーク・ライフ・バランス」 (黒澤 昌子) - 11-J-037
「労働時間と満足度―日英独の比較研究―」 (浅野 博勝、権丈 英子) - 11-J-033
「希望労働時間の国際比較:仮想質問による労働供給弾性値の計測」 (黒田 祥子、山本 勲) - 11-J-032
「ワーク・ライフ・バランス施策は企業の生産性を高めるか?― 企業パネルデータを用いたWLB施策とTFPの検証 ―」 (山本 勲、松浦 寿幸) - 11-J-031
「WLB施策が効果的に機能する人事管理:職場生産性への影響に関する国際比較」 (松原 光代) - 11-J-030
「オランダにおけるワーク・ライフ・バランス―労働時間と就業場所の柔軟性が高い社会―」 (権丈 英子) - 11-J-029
「働く人のワーク・ライフ・バランスを実現するための企業・職場の課題」 (武石 惠美子) - 10-J-049
「女性雇用者のネガティブ・ステレオタイプは企業が生みだしている:二種の予言の自己成就の理論的考察とその対策」 (山口 一男)