RIETI特別BBLセミナー

FSX摩擦とはなんだったのか:日米双方からの検証と教訓

開催案内

1980年代後半、防衛庁の次期支援戦闘機(FSX)開発をめぐって、日米同盟関係を揺るがす深刻な摩擦が起きた。その後20年余りを経て、日米安全保障関係は強化され、経済関係は貿易摩擦の関係から、協調的にグローバルな問題に対処する関係に変化を遂げつつある。今秋の次期主力戦闘機(FX)選定を前にして、本セミナーでは、当時米側で国防総省日本部長として重要な役割を果たしたジェームス E. アワー博士と在米日本大使館参事官・通商産業省航空機武器課長として本件にかかわった今野秀洋氏の二人を講師に招いて、日米安全保障関係と経済関係の深淵を覗かせたこのFSX摩擦を振り返り、今後につながる国際関係の機微を考える。

イベント概要

  • 日時:2011年10月7日(金)12:15-14:00
  • 会場:RIETI国際セミナー室 (東京都千代田区霞が関1丁目3番1号 経済産業省別館11階1121)
  • 開催言語:日本語⇔英語(同時通訳あり)
  • 参加費:無料
  • 主催:独立行政法人経済産業研究所
  • お問合せ:RIETI 丸竹 公子
    Tel: 03-3501-8398、Fax: 03-3501-8416

講演者

  • スピーカー:ジェームス E. アワー氏 (ヴァンダービルト大学公共政策研究所日米研究協力センター所長)
  • スピーカー:今野 秀洋 (三菱商事株式会社 取締役)
  • モデレータ:吉田 泰彦 (RIETI国際・広報ディレクター)

配付資料

ジェームス E. アワー (James E. Auer) 氏ご略歴

ヴァンダービルト大学公共政策研究所 日米研究協力センター所長。 センターの主な活動内容として、ヴァンダービルト大学において日本人研究員の受け入れ、ワシントンDCヴァンダービルト大学米国政府関連事務所内での日本人研究員受け入れ(2004年4月~2007年7月)、米国および日本の企業の代表を対象とした年1回のナッシュビルでの日米技術フォーラム(防衛技術協力)主催、また、2004年を第1回とするワシントンDCでの日米CIP(重要インフラ基盤保護)フォーラムの主催などがあげられる。現在、大学院を含む同大学の学生を対象に日米関係論、海上権力史を教えるが、これまでに同大学オーエン経済大学院の非常勤講師、および工学部管理工学科の研究教授を兼任。1963から1983年まで米国海軍に所属。日本勤務が長期にわたる。その間、日本海上自衛隊幹部学校に留学、横須賀を母港とする駆逐艦の指揮官を務めた。1979年4月から88年9月まで国防総省安全保障局日本部長。

マルケット大学卒業後、タフツ大学フレッチャー法律外交大学院で博士号を取得。 論文"Rearmament of Japanese Maritime Forces 1945-1971" は邦訳され、時事出版から『蘇る日本海軍』として出版される。

2008年12月日本政府より「旭日中綬章」受章。

今野 秀洋 (こんの ひでひろ) 氏ご略歴

昭和43年3月東京大学教養学部卒業(国際関係論)。昭和49年6月米国プリンストン大学修士課程修了(公共政策)。昭和43年4月~平成14年7月通商産業省・経済産業省。平成8年6月商務流通審議官、平成9年7月貿易局長、平成10年6月通商政策局長、平成13年1月経済産業審議官を歴任。平成15年2月~平成21年7月(独)日本貿易保険 理事長。平成15年4月~平成19年7月 早稲田大学大学院 客員教授。平成22年6月より現職の三菱商事株式会社 取締役。

*講演内容および講演者は状況により変更することがありますのでご了承下さい。