MFJ-RIETI-WASEDA国際コンファレンス

組織とパフォ-マンス:企業の多様化をいかに理解するか

開催案内

近年、異なる方法論、さまざまな視角(例:生産性分析、制度的アプローチ、経営分析等)を通じて、拡大する日本企業組織の多様性と、パフォーマンスの動向に焦点を当てた研究が進展しています。こうした研究は、同じような経営環境(セクター)にあり、また、ほぼ同一の規模をもっている企業の間でも異なった内部組織・企業統治構造が選択され、それと並行して、企業パフォーマンスの不均一性の拡大が見られることを示しています。

RIETI、MFJ、早稲田大学では、こうした企業組織とパフォーマンスに関する研究をさらに一歩前進させるために、米・欧、アジアの各国から、独自のマイクロベースのデータを基礎に、こ問題の分析を精力的に進める第一線の研究者をお招きして、国際コンファレンスを開催いたします。コンファレンスでは、たんに日本の事例にとどまらず、国際比較を視野にいれて、理論・実証の両面から、企業組織とパフォーマンスの関係に関する理解を深めることを目的とします。そこで取り上げられるトピックは以下の4点です。

  • 企業パフォーマンスの変化をいかに理解するか(収束/拡散メカニズムの存在、景気循環、イノベーションの影響、国際化・規制緩和・変化する経済環境と企業パフォーマンスの関係)
  • 組織の多様化と制度の変化の関係(組織化の新たなモデルの出現、組織の多様化の進展の程度、制度変化と組織の多様化との関係)
  • 企業組織の多様化とパフォーマンスの関係(パフォーマンスの収束/拡散と企業組織の多様化の相互関係、経営戦略、雇用政策などの戦略的要因の役割)
  • 方法論とデータをめぐる諸問題(組織の多様性をいかにとらえるか、企業のパフォーマンスの不均一性の測定など)

本コンファレンスでは、アカデミックな研究報告を元にするセミオープンセッション(参加費無料)と、実務家等も対象とし、「企業組織の多様化と企業パフォーマンスの関係」を主テーマとする、基調講演やラウンドテーブルなどのオープンセッション(参加費:2000円、学割1000円)の2部構成で、こうした問題を議論していきます。